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バイエルンサポーターが金満化するプレミアリーグの経営体質を批判

text by 編集部 photo by Getty Images

バイエルンサポーターが金満化するプレミアリーグの経営体質を批判
プレミア批判の横断幕を掲げるバイエルンサポーター【写真:Getty Images】

 現地14日に行われたブンデスリーガ第21節で、ハンブルガーSVに8-0と勝利したバイエルン・ミュンヘンのサポーターが、ブンデスリーガ運営組織に向かって国内リーグの健全運営維持を訴える横断幕を掲げたことが話題となっている。英紙『テレグラフ』が報じている。

 事の発端はテレビ放映価格の高騰だ。イングランドのプレミアリーグは10日に2016年から2019年までの放映権を総額51億3600万ポンド(約9360億円)で『スカイ・スポーツ』と『BTスポーツ』に売却したことを発表。配当金が増えたクラブによる過度な選手補強によって、チケット代の高騰や母国選手の出場機会減など、様々な問題が懸念される。

 これを受け、ドイツ人サポーターは地元ファンの考えを軽視する金満英国リーグの経営方法に抗議する意味も込め「ここ(ブンデスリーガ)はプレミアリーグではない。英国モデルに断固反対」と横断幕にメッセージを込めた。

 ブンデスリーガは他のフットボールリーグとは違い多額の借金をする事は許されず、特定の選手に破格の年俸を支払う事も健全的な経営の理由から認められていない。しかし、観戦施設の向上や育成改革による母国選手の活躍よって、観客動員数は世界一に。現状では試合観戦のチケットも比較的手ごろな料金に設定されているが、欧州での勢力図に出遅れるわけにはいかないと国内リーグ関係者も新たな利益獲得に動き始めている。

 DFL(ブンデスリーガ)CEOのクリスティアン・セイフェルト氏はこの一件について「我々も商業収入のためには“不評のオプション”を選ばなくてはいけないかもしれない」と将来的な収入源開拓の可能性を示唆している。

【了】

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