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バロテッリ、今季SNSで4000通以上の人種差別メッセージを受けていたことが判明

text by 編集部 photo by Getty Images

バロテッリ、今季SNSで4000通以上の人種差別メッセージを受けていたことが判明
人種差別に苦しむマリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】

 リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリに対する驚くべき人種差別の実態が明らかになった。英紙『テレグラフ』が報じている。

 同紙によれば、バロテッリは今季SNSで4000通以上の人種差別メッセージを受けているという。同選手は「ツイッター」や「インスタグラム」にて公式アカウントを運営、日常を発信していた。今季これまで8000通の侮辱的なメッセージが送られているとされ、その内の半数に当たる4000通が人種差別メッセージとみられている。

 バロテッリの他にもSNSで人種差別に苦しむ選手は存在する。同じくリバプールに所属するFWダニエル・スターリッジは16000通、アーセナルのFWダニー・ウェルベックは17000通の人種差別メッセージを受けたという。

 人種差別撲滅キャンペーン『キック・イット・アウト』のディレクターを務めるロイジン・ウッド氏は「本当にショッキングだ」と失望を露わにしている。

「たしかに我々は問題が存在していたことは知っていた。しかし、これだけの数のメッセージを選手たちが受けていたことは驚くべきことだ」

 サッカー界での人種差別問題は長年の課題となっているが、SNSの普及によって新たな形で問題が浮き彫りとなってしまった。

【了】

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