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レアル、バレンシアと痛恨ドロー。首位バルサとの勝ち点差開く

text by 編集部 photo by Getty Images

レアル、バレンシアと痛恨ドロー。首位バルサとの勝ち点差開く
相手選手の激しいマークにあうFWロナウド(中央)【写真:Getty Images】

【レアル・マドリー 2-2 バレンシア リーガエスパニョーラ第36節】

 スペイン・リーガエスパニョーラ第36節が現地9日に各地で行われ、レアル・マドリーはホームでバレンシアと対戦した。

 マドリーは前節、難敵セビージャをFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックで下し、首位バルセロナを勝ち点2差で追随している。一方、バレンシアは下位に沈むエイバルを退け、単独4位に浮上。互いにリーグタイトルとチャンピオンズリーグ出場権を懸けて負けられない一戦となる。

 試合が始まると、マドリーに最初の決定機。14分。MFベイルがゴール手前右から直接FKを蹴り込むもゴールマウスの角を直撃。19分には右CKからロナウドが頭で合わせるも再びバーに当ててしまいゴールならず。

 圧倒的にボールを支配されるバレンシアだったが、カウンターから先制ゴールを決める。19分、左サイドを駆け上がったDFガヤがクロスを上げるとFWパコ・アルカセルが相手DFと競りながら右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。

 すぐさま反撃に出るマドリーは22分、ベイルのクロスをロナウドがオーバーヘッドキック合わせるも相手DFに阻まれ、こぼれ球をMFクロースがダイレクトで狙うも枠を捉えられず。このプレーの4分後に相手選手のマークにつこうとしたクロースが左足に違和感を訴え負傷退場。MFイジャラメンディがピッチに入る。

 不運が続くマドリーに対し、バレンシアは効果的に得点を奪う。26分、左サイドからのFKにフリーで飛び込んだMFハビ・フエゴがバックヘッドでゴールに流し込み、敵地で貴重な2点目を挙げる。

 マドリーは32分、ベイルがエリア手前左から左足を振り抜いてブレ球シュートを放つもGKがビッグセーブを見せる。40分、中央突破からベイルの折り返しを受けたFWエルナンデスが右足で合わせるも左ポストに嫌われる。44分には、エリア内の混戦から最後はイジャラメンディが右足ボレーを撃つもポスト左に外す。

 マドリーの前半最大の得点機はアディショナルタイムだった。後方からのロングボールに走り込んだベイルがエリア内でガヤに倒されてPKを獲得。しかし、キッカーを務めたロナウドがジエゴ・アウベスに止められ、点差を縮められないままハーフタイムを迎える。

 マドリーは後半開始からDFカルバハルとDFマルセロを同時投入し、攻撃的な布陣で逆転を狙う。

 マドリーは左サイドのクロスから相手守備陣を揺さぶり、エルナンデスがゴール前のスペースに侵入してシュートを狙い続けるも相手守護神を壁を打ち破れない。しかし、その波状攻撃によって56分に獲得した右CKをDFぺぺが頭で合わせて1点を返す。

 勢いに乗ってそのまま同点に追いつきたいマドリーだったが、なかなかゴールネットを揺らすことができない。73分には、左サイドからのFKにDFセルヒオ・ラモスが至近距離でヘディングシュートを狙うもジエゴ・アウベスが再び立ちはだかる。

 しかし、マドリーは個の力で局面を打開する。84分、MFイスコがエリア手前左からドリブルで仕掛けると、右足でゴール左にミドルシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻す。

 最後まで勝ち越しを信じて戦ったマドリーだったが、アディショナルタイム5分間でゴールを挙げることができず、結局そのまま2-2の引き分けに終わった。

 マドリーは首位バルセロナとの勝ち点差が4に広がり、残り2試合での逆転優勝はほぼ絶望となった。次節はアウェイでエスパニョールと対戦する。

【得点者】
19分 1-0 パコ・アルカセル(バレンシア)
26分 2-0 ハビ・フエゴ(バレンシア)
56分 2-1 ぺぺ(レアル・マドリー)
84分 2-2 イスコ(レアル・マドリー)

【了】

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