フットボールチャンネル

ドルト主将、ファウルを受けた”味方”に激怒。試合中に一触即発

text by 編集部 photo by Getty Images

ドルト主将、ファウルを受けた味方に激怒。試合中に一触即発

感情を味方に爆発させてしまったDFマッツ・フンメルス【写真:Getty Images】

【ドルトムント 2-0 ヘルタ ブンデスリーガ 第32節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第32節が現地時間9日に行われ、MF香川真司が所属するボルシア・ドルトムントはホームでFW原口元気、MF細貝萌の所属するヘルタ・ベルリンと対戦して2-0で勝利している。

 同試合でドルトムントの主将でDFマッツ・フンメルスがファウルを受けた味方に対して激怒し、GKミシェル・ランゲラクになだめられるシーンがあった。

 激怒されたのはMFヘンリク・ムヒタリアンで、同試合の76分にムヒタリアンが自陣深くの左サイドで1対1を仕掛け、ボールを奪われ、ピッチに倒れ込んだ。審判の判定はファウルとなり、プレーはそこで止められている。

 笛が鳴った次の瞬間、フンメルスが駆け寄り、ファウルをした相手ではなく、倒れているムヒタリアンに向かって、何度も大声で叫んでいた。

 一触即発になりそうな場面に駆け寄ったランゲラクが、フンメルスを抑え、それを不服に思ったムヒタリアンに対しても、MFイルカイ・ギュンドアンがなだめに入って事なきを得た。

 この状況を試合後にユルゲン・クロップ監督は、ムヒタリアンの危険なエリアでの軽率なプレーに対し、フンメルスが「ムヒタリアンを奮い立たせたかった。そして、秩序を守らせたかったんだ。汚い言葉は口にしていない」と、説明。そして「ちょっとDFとして感情を爆発させてしまったね」と、フンメルスに理解を示し「特に問題はない。人間として感情を示すのは大事なことだ」と、問題視していない。

 試合後のフンメルス自身も「あれはあまりにも軽率なプレーだった。だから、彼に言ったんだ。我々ディフェンス陣に大きな問題を与えるとね。全体的にすぐに解決したよ」と、問題ないことを強調。そして「フィールド上には、もっと大きな問題があると私は思う」と、些細なことだと明かしている。

 ヨーロッパリーグ出場が見えてきたドルトムントにとって、残り2試合を落とすことは許されない。しかも、次節はアウェイでヴォルフスブルクと対戦する。DFBポカール決勝の前哨戦となるだけに、フンメルスは少しのミスでもすぐに修正しておきたかったようだ。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top