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FFP違反も何のその! 来季の大型補強を明言したPSG。前人未到の国内4冠王手も見据えるはCL制覇

パリ・サンジェルマンの3連覇で幕を閉じたリーグ1。30日に行われるフランスカップ決勝では国内4冠をかけて2部オセールと対戦。しかし、真の目標はCL制覇。ファイナンシャルフェアプレーによって移籍金が制限されているものの、会長は大型補強を示唆した。

text by 小川由紀子 photo by Yukiko Ogawa , Getty Images

特設ステージでリーグ優勝を祝ったPSG

FFP違反も何のその! 来季の大型補強を明言したPSG。前人未到の国内4冠王手も見据えるはCL制覇
リーグ1が幕を閉じ、今季も順当にパリSGが優勝【写真:Yukiko Ogawa】

 リーグ1が幕を閉じ、今季も順当にパリSGが優勝。3連覇を達成した。最終節を残して、37節でモンペリエに勝利した時点で優勝が決定。最終節の消化試合は、スタッド・ランスに3-2で勝ってホームサポーターを喜ばせた。

 GKドゥシェーズやCBカマラら、普段はベンチを暖めるサブ組も多く起用されたが、とくに今季で引退するカマラにこの試合、ブラン監督はキャプテンの腕章を託した。07-8シーズンから所属する現メンバーで最古参のベテランに対する敬意を示したものだ。

 試合終了の笛が鳴ると、カマラはスタンドからのコールを浴びながら、チームメイトに高々と胴上げされた。温和な性格で、選手達の良き兄貴分であった彼は、この後はスタッフ入りすることが決定している。

 試合後は、花火やレーザーを使ったド派手な表彰セレモニーが用意されていた(PSGはこうした外から見える部分には惜しみなくお金を使うのだ…)。

 その後のトロフィー授与式では、マルキーニョスやオーリエといったノリの良さげな若手だけでなく、思慮深そうなモッタまでもが頭を赤×青のPSGカラーに染め上げて登場。

 特設ステージ上でアル・ケライフィ会長と抱き合って讃え合ったあと、ティリエズLFP会長から一人ずつ、優勝トロフィーを受け取った。

 一人ひとりが名前を呼ばれるこのようなパフォーマンスでくっきり浮き出されるのはサポーターからの人気度だが、ダントツ1位はベラッティ。彼がステージに上がると会場から『マルコ・チャント』が沸き上がった。

 少年のようなあどけない顔をして大物を喰うトリッキーなプレーを繰り出す彼は、イブラヒモビッチをもさしおいて、PSGの人気ナンバー1プレーヤーなのだ。

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