【ドニプロ 2-3 セビージャ　EL決勝】

　UEFAヨーロッパリーグ（EL）決勝が現地27日にポーランドのワルシャワ国立競技場で行われ、セビージャはドニプロと対戦した。

　前年王者セビージャは2年連続となる決勝進出。一方、準決勝でセリエAの強豪ナポリを倒したドニプロはクラブ史上初となる国外タイトルに王手をかける。

　両チームの先発メンバーは以下の通り。

ドニプロ（ウクライナ）
GK：ボイコ
DF：フェデツキー、ドウグラス、チェベリアチコ、レオ・マトス
MF：カンカヴァ、ロタン、フェドルチュク
FW：カリニッチ、コノプリャーンカ、マテウス

セビージャ（スペイン）
GK：リコ
DF：カリーソ、コロジエチャク、トレムリナス、ビダル
MF：エムビア、クリホビアク、バネガ
FW：バッカ、レジェス、ビトーロ

　試合が始まると、ドニプロがいきなり先制する。7分、後方からのロングボールに抜け出したマテウスが右サイドからのクロスを上げると、カリニッチがヘディングでネットを揺らし、幸先の良いスタートを切る。

　セビージャは20分、エリア手前右からレジェスが左足のミドルシュートを放つが惜しくも右に外れる。24分には、CKからビトーロが頭で合わせるもGKがファインセーブ。

　攻勢をかけるセビージャは28分に同点に追いつく。ショートコーナーからロングボールを入れると、相手のクリアミスを拾ったクリホビアクがフェイントでシュートコースを作り、ゴール右下に押し込んだ。

　セビージャの勢いは止まらない。31分、レジェスの縦パスに抜け出したバッカがエリア内でGKをかわし、無人のゴールに流し込んで一気に逆転する。

　しかし、ドニプロも王者相手に怯まない。44分、ロタンがエリア手前左から右足で直接FKを決め、前半のうちに同点に追いつく。試合は2-2でハーフタイムを迎える。

　後半に入っても、両者の運動量は落ちない。ともに小気味のよいパスワークと体を張ったプレーで一進一退の攻防戦が続く。

　するセビージャが勝ち越しに成功する。73分、ロングボールの処理にもたつく相手DFからボールを奪ったビトーロがゴール前に浮き球パスを送ると、最前線で待っていたバッカが豪快に左足で叩き込み、値千金の得点を決めた。

　セビージャは王者らしく相手の攻撃をかわし続け、ドニプロを3-2で退けた。この結果、セビージャはUEFAカップ時代を含めて2年連続4回目の優勝を果たした。同クラブは2005-06と06-07シーズンにも連覇を達成している。尚、セビージャは来季のチャンピオンズリーグ出場権も獲得した。

【得点者】
7分　1-0　カリニッチ（ドニプロ）
28分　1-1　クリホビアク（セビージャ）
31分　1-2　バッカ（セビージャ）
44分　2-2　ロタン（ドニプロ）
73分　2-3　バッカ（セビージャ）

【了】