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プレミア開幕まで1週間。本番仕様のマンU、PSG戦で見せた可能性と2年目の不安要素

text by 編集部

CBに大きな不安。上背のなさが致命的な弱点に

プレミア開幕まで1週間。本番仕様のマンU、PSG戦で見せた可能性と2年目の不安要素
ユナイテッド守備陣には高さが不足している【写真:Getty Images】

 同じようにSBも課題を残す。右SBに入ることが濃厚な新加入のイタリア代表マッテオ・ダルミアンは当初の懸念を覆して4バックのアウトサイドに難なく適応して見せたが、クロス精度に改善の余地がある。コンビを組むマタとの相性は良く、オーバーラップのタイミングが素晴らしいだけに少しもったいない。

 左SBはルーク・ショーがファーストチョイスとなる見込みだが、チーム内で最も競争が激しいポジションとなった。マルコス・ロホやダレイ・ブリント、さらにダルミアンも左を問題なくこなせるため、現状4人のレギュラー候補がいる状態だ。ライバルたちが他の場所で競争に敗れれば、ショーが煽りを受ける可能性もあるだろう。

 そして、最大の問題はCB。この試合ではブリントとフィル・ジョーンズが起用されたが、2人とも身長180cmと圧倒的に高さが不足している。また、この2人はともに前へ出て守るタイプのため最終ラインの裏を崩されやすい。

 PSG戦では先制点のシーンで脆さが露呈した。25分、左サイドのルーカスがディフェンスラインの後ろに浮き球パスを送ると、中盤から飛び出してきたブレーズ・マテュイディにジョーンズが振り切られて失点を喫した。この時CBの2人の意識が完全に前へ向いていたため、一瞬反応が遅れてしまった。

 ファン・ハール監督は左側のCBを左利きの選手に任せたいと考えており、1枠はブリントと未だ合流していないロホによって争われる。右側はジョーンズとクリス・スモーリングが主戦力となるだろう。シーズン開幕からいかに早くこの4人でベストな組み合わせを見つけられるかが守備安定のカギになる。

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