アーセナルvsウェスト・ハム
アレクシス・サンチェスやダニー・ウェルベック、マシュー・ドゥビュッシーらを獲得した昨夏とは異なり、今季の補強はチェルシーから加入したペトル・チェフのみ。
しかし、この33歳の守護神は、チームに落ち着きと安定感を与え、多くの勝ち点をもたらすだろう。
ただし、シーズン中に必ずと言っていい程に見舞われる負傷トラブルに備え、夏の市場で各ポジションに即戦力を補強したいところだ。
これまで一貫して縦に早いスピーディな展開とショートパスを駆使するスタイルを志向してきたアーセン・ヴェンゲル監督だが、チェルシーとのコミュニティシールドで見せた守備に重きを置くスタイルは、長いシーズンを戦う上で必要に迫られることもあるかもしれない。
その宿敵を“退屈”と揶揄した戦い方だか、昨季はトップ4(チェルシー、シティ、ユナイテッド)に1勝3分2敗。上位チームから勝ち点をもぎ取るためには、チェルシー戦のような戦いを見せることが出来れば、04/05シーズン以来阻まれ続けている3位の壁を打ち破れる可能性もありそうだ。
対するウェスト・ハムはペドロ・オビアング(サンプドリア)やアンジェロ・オグボンナ(ユベントス)、ディミトリ・パイェ(マルセイユ)などを補強。
ロングボールを好むサム・アラダイスは退任し、元クロアチア代表監督のスラベン・ビリッチ監督が就任した。大きなスタイルの変更がありそうだが、リーグ9連勝と相性の良いアーセナルが優位であることは変わらないだろう。
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