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いよいよ開幕のプレミアリーグ。チェルシーの連覇かライバルの阻止か。再び始まる長いシーズン

現地時間8日、待ちに待ったプレミアリーグが開幕する。今季も各チームが補強を進め、タイトルを狙う戦いが始まろうとしている。プレミアリーグの主要4クラブの補強と開幕戦の展望を見てみよう。

text by 編集部 photo by Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナム

いよいよ開幕のプレミアリーグ。チェルシーの連覇かライバルの阻止か。再び始まる長いシーズン
マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】

 開幕戦の中では、最も注目となるカードだろう。昨季4位でプレミアリーグを終えたユナイテッドにとっては、3年ぶりに優勝を狙う戦いが始まる。

 ユナイテッドはこの夏にバスティアン・シュバインシュタイガー、マッテオ・ダルミアン、モルガン・シュナイデルラン、メンフィス・デパイの獲得におよそ7500万ポンド(約142億円)もの資金を投下した。ラダメル・ファルカオとアンヘル・ディ・マリアはチームを去ったが、1億4500万ポンド(約260億円)を費やした昨夏のチームに磨きがかかっている。

 昨季はフォーメーションが定まらず、4-2-3-1や4-4-2、3-5-2といった布陣を採用していたルイス・ファン・ハール監督だが、インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)では一貫してデパイをトップ下に置く4-2-3-1を敷いている。

 大型補強を続けているが、いまだセンターフォワードは獲得できていない。1トップでレギュラーを務める主将ウェイン・ルーニーのクオリティに疑いはないが、チャンピオンズリーグ(CL)やカップ戦が続くことを考えると、若手のアンドレアス・ペレイラやファン・ハール監督の構想外であるハビエル・エルナンデスに期待を寄せるのは難しい。

 レアル・マドリー移籍の噂が絶えないGKダビド・デ・ヘアの去就や、センターフォワードと同じく補強が急務とされていた代表クラスのセンターバックの獲得もなく、長いシーズンを乗り切るにはこの夏、遅くとも冬の移籍で層を厚くする必要に迫られるかもしれない。

 一方のトッテナムは、ユナイテッドが狙っていると報道されたハリー・ケインが“今のところは”残留。しかし、バックアッパーを務めるエマニュエル・アデバヨールとロベルト・ソルダードの去就が不透明とあれば、ユナイテッドのルーニーと同じく22歳のストライカーにかかる負担も大きくなる。

 ボランチではパウリーニョ(広州恒大)、パンジャマン・スタンブリ(パリ・サンジェルマン・PSG)が抜けたが、成長著しいライアン・メイソンやナビル・ベンタレブでカバーできる。アトレティコ・マドリーから獲得したトビー・アルデルワイレルドは、DFラインに安定感をもたらす存在になるだろう。

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