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FIFAマスター卒の宮本恒靖氏がバレンシアで指導者研修「監督と意見共有できた」

text by 編集部 photo by Getty Images

FIFAマスター卒の宮本恒靖氏がバレンシアで指導者研修「監督と意見共有できた」
元日本代表DFの宮本恒靖氏【写真:Getty Images】

 元日本代表のDF宮本恒靖氏(38)が、スペイン1部バレンシアのクラブ施設を訪れ、トレーニング方法を学んだ。研修後、同クラブ公式チャンネル『vcf play』のインタビューに英語で答えている。

 1919年に創設されたバレンシアは、これまで6度のリーガ優勝と7度のコパ・デル・レイ(国王杯)制覇を達成。また、2000年代初頭にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で2年連続のファイナル進出を果たしている。現在は巨額の負債を乗り越えるため、新オーナーのピーター・リム氏の財力と代理人ジョルジュ・メンデス氏の人脈を駆使し、クラブ復活の基盤構築に着手している。なお、昨季はリーガ4位に終わり、3季ぶりのCL出場権(プレーオフから)を獲得した。

 バレンシアの本拠地メスタージャやパテルナの練習場を見学した宮本氏は、「マレーシアで行われたU-20世界選手権で(ミゲル・アンヘル・)アングロと対戦し、その時にバレンシアを知った。彼は素晴らしい選手だったからね。当時からバレンシアは欧州屈指のビッグクラブで、今となっては日本で最も有名なスペインクラブの1つだ」とクラブとの出会いを紹介。

 続けて「現役引退してすぐにFIFAマスターに入学した。マネジメントやフットボールの歴史など多くのことを学びたかったんだ。その後、指導者としていつかピッチに戻りたいと思った」と今後の目標を吐露した。

 研修の感想については「バレンシアの練習はとても新鮮で、その方法にも驚いた。ヌーノ・エスピリト・サント監督はとても親切で、フットボールやマネジメントに関する意見や考えなどを共有できたよ。彼のことはモチベーターだと思っていたが、優れた戦術家だと感じた」と、ポルトガル人指揮官と有意義な時間を過ごせたことに充実感を漂わせた。

 最後に「バレンシアには若い選手が多く、今後2、3年で今よりも大きなクラブになると思う」とコメントし、「頑張れ、バレンシア!」と日本語でエールを送った。

【了】

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