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セリエA 8年前

覚醒したダイアモンド。ジダンとピルロの系譜を継ぐ男が導くビアンコネーロの逆襲劇

text by Keiske Horie photo by Getty Images

ジダン、ピルロという偉大な先輩たちに並べるか

覚醒したダイアモンド。ジダンとピルロの系譜を継ぐ男が導くビアンコネーロの逆襲劇
かつて背番号21番を背負ったピルロ(左)とジダン(右)【写真:Getty Images】

 テベスの後継者として注目を集めるディバラだが、もう一つユベンティーノに大きな期待を抱かせる要因がある。それは同選手が背番号21番を背負っていることである。

 背番号10番とは違い一見して何の変哲もない背番号にみえる21番だが、ユベントスにとっては特別な番号だ。なぜなら、過去に背番号21番を背負った選手がアンドレア・ピルロとジネディーヌ・ジダンなのだから。

 ディバラはパレルモ在籍時代、プレースタイルから「左利きのセルヒオ・アグエロ」と注目を集めた。そして、ユベンティーノからはテベスとピルロの退団を忘れさせることを期待されている。さらに今年10月にはアルゼンチン代表の先輩であるリオネル・メッシが同選手について言及し、「輝かしい未来が待っている」と称賛した。

 様々な角度から期待の目が降り注ぐディバラだが、本人の足取りは軽やかだ。決勝点を決めたミラン戦後のインタビューでは「黒に似合う色は白だけだ。(ミランが赤黒、インテルが青黒であることを受けて)」とユーモア溢れるコメントを残し、ユベンティーノの心を掴んだ。

 パレルモ戦に勝利し、ユベントスは4位ローマに勝点差「3」と迫っている。さぁ、光り輝くダイアモンドが導くユベントスの逆襲劇に注目しよう。

【了】

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