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欧州でゼロからのクラブづくり。FCバサラマインツの挑戦【02】創設者との出会い

日本代表・岡崎慎司が創設に携わったFCバサラマインツ。現在ドイツ10部に属するクラブは、創設にはどのような想いがあり、そして、そこで働くスタッフは何を感じているのか。欧州でゼロからクラブをつくっていく様子を、現役スタッフが現地よりお伝えします(不定期連載です)。

シリーズ:FCバサラマインツの挑戦 text by FC Basara Mainz photo by FC Basara Mainz

岡崎からの思いがけない提案

バサラマインツ欧州でゼロからのクラブづくり FCバサラマインツの挑戦【02】創設者との出会い
FCバサラマインツ【写真:FC Basara Mainz】

 こんにちは、FC Basara Mainz(FCバサラマインツ)スタッフの小林遼平です。前回よりこの場をお借りして「海外クラブで働くスタッフ日記」をご紹介させて頂いています。本連載を通して、少しでもFC Basara Mainzについて、アマチュアクラブの運営について、皆様に知って頂ければと思います。

 さて、今回は「なぜ私がFCバサラマインツで仕事をするようになったのか」についてご紹介します。

 私は現在28歳で、マインツ大学大学院国際スポーツマネジメントコースへの入学を目指す浪人生です。大学卒業後、一般企業へ就職したものの、プロハンドボールクラブのマネージャーになることを志して退職。様々な縁が重なった結果マインツ大学へ出願し、学部の入学試験には合格したものの、大学本体が設けている語学試験に落ちてしまい、1年間の浪人生活が決まってしまいました。そうして望んでいなかった形ではあるものの、現在マインツで雌伏の時を過ごしています。

 FCバサラマインツとの邂逅は、当時1.FSVマインツ05に所属していたバサラマインツ創設者の一人でアドバイザーでもある岡崎慎司選手との出会いがきっかけでした。せっかくマインツで暮らしているのだから1.FSVマインツ05の練習でも観に行こうという、ふとした思い付きから練習場へ足を運んだ時のこと。

 練習後、ファンサービスを行っていた岡崎選手に話し掛けて自己紹介したところ、「それならFCバサラマインツで働いてみたらどうか。種目に関わらずスポーツクラブ運営の現場経験は将来に役立つはず」という思いがけない提案をもらいました。

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