フットボールチャンネル

セリエA 8年前

ユーベ、危機を乗り越える。特大の“宝石”たちを抱え狙うは悲願の三冠【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

一抹の不安を感じる負傷問題。鬼門バイエルン戦が鍵

 ユベントスは前半戦を終えてセリエAでは首位インテルに勝点差3に迫る4位、コッパ・イタリア準々決勝進出、CLグループステージ突破と昨季と同様に三冠を十分に狙うことができる状況だ。

 一抹の不安を挙げるとすれば、負傷問題だろう。ようやくMFマリオ・ルミナ以外の全ての負傷選手が復帰したが、序盤のようにマルキージオ、ケディラといった中盤の要が負傷すれば再びチームがスランプに陥ることも考えられる。とりわけ、マルキージオは唯一無二の存在となっている。

 今季の鍵となるのは間違いなくCL決勝トーナメント一回戦のバイエルン・ミュンヘン戦だ。ユベントスはグループステージで2位通過となった代償を払うことになった。

 ユベントスとバイエルンという組み合わせでみれば、“リベンジ”の相手と言える。前回の対戦では2012/2013シーズンにアントニオ・コンテ監督が率いるチームがCL準々決勝で対戦。合計スコア0-4で完敗した。その後、同シーズンのバイエルンは三冠を達成している。2009/2010シーズンにもグループステージで対戦し、最終節で1-4と大敗を喫しヨーロッパリーグ行きに追いやられた。

 アッレグリ監督とジョゼップ・グアルディオラ監督という組み合わせでみれば、両者は前所属クラブで2011/2012シーズンに4度対戦した相手だ。アッレグリ監督はミランを、グアルディオラ監督はバルセロナを指揮していた。結果はグアルディオラ監督が2勝2分で勝ち越している。

 バイエルンとの大一番を制することができれば、ユベントスは再び“三冠の夢”に向かって走り始めることができるだろう。

【次ページ】診断
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top