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ミラン本田、「ひとつ山を越えた」。苦節乗り越え1年4ヶ月ぶりのゴール

text by 編集部 photo by Getty Images

本田
今季初ゴールを決めた本田圭佑【写真:Getty Images】

 ミランの本田圭佑は、14日に行われたセリエA第25節のジェノア戦でチーム2点目となるミドルシュートを決め、今季のリーグ戦初得点を記録した。

 試合後、本田がゴールの瞬間を振り返っている。シュートを打つ直前は、「そこまで全部が見えていたわけではないんですけど、漠然とコースがなんとなく空いているなという感じだった」と語ったが、小さいステップで放たれたシュートはイタリア代表GKマッティア・ペリンを破った。

 本田が最後にリーグ戦でゴールを決めたのは、2014年10月19日のヴェローナ戦以来。再びネットを揺らすまで、実に1年4ヶ月ぶりの歳月を要した。

 その間はトップ下や左右のサイドハーフ、ウィングなど複数のポジションを転々とし、一時はベンチを温める日もあった。今季は献身的なプレーでメディアやチームメイトからも称賛を得ている本田だが、同時に“10番”として得点も求められていた。

「ダメだろうと思われているところでひとつ山を越えた」と述べたように、逆境を跳ね除けてようやく結果を掴み取っている。

 アシストを記録したインテルとのミラノダービー(3-0で勝利)後には「今後は試合に勝てば『僕が勝たせた』って書いてくれれば。『不発』って書くんじゃなくて、勝った時は『本田が機能させた』って書いてくれればいいかなって思います。ミランの時に得点はあまり求めないでください」と冗談交じりに語っていた。

 そして、ゴールを決めたジェノア戦後にも「ミランでのゴールよりも、チームが勝ったら僕が勝たせたという風に書いてもらえたら嬉しいなと思います」と再び主張している。

 ゴールを決めるだけではなく先制点を生むクロスも放ち、守備面でも貢献度は高い。まさに、ジェノア戦は『本田が勝たせた』試合だった。

【了】

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