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キックオフは前に蹴らなくてもOK。大きく変わったサッカーのルール。変更点を10のポイントで解説

シリーズ:編集部フォーカス text by 中山佑輔 photo by Getty Images

7.審判団へのビデオアシスタントについて

ビデオアシスタントの導入は限定的なものであるとともに、試験的なものである
ビデオアシスタントの導入は限定的なものであるとともに、試験的なものである【画像はFIFA公式サイトより】

 試合の状況を変えてしまうような明らかなミスを防ぐため、ビデオアシスタントレフェリー(VARs)が2年間、試行されることになった。

 同システムはあらゆる場面で適用されるものではなく、ゲームの流れを大きく左右する3つの局面と、制裁に関するものに限られる。該当するのは以下の通り。

・得点の有無
・PKの判定
・レッドカード提示の判断
・誤った競技者へ処分を科した場合

 ビデオアシスタント使用の流れは次のようになる。

1.判定や起きた事象を見返すべきだということを、レフェリーがVARsに伝えるか、VARsがレフェリーに勧告する。

2.VARsがビデオを確認し、レフェリーにそれを伝える。

3.改めて判定を下す前に、レフェリーがピッチ脇で動画を確認する。

もしくは

 VARsからの情報をレフェリーが正しい判断として受け入れ、判定を下す。

 いくつかの報道によれば、JリーグがVARsの試験運用に名乗りを挙げているという。ただ、これはあくまで試験的なものであり、現状では世界的に適用されるルールではない。

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