ユベントス、イタリア絶対王者に。主力放出の暗雲切り拓いた新しい才能【15/16シーズン査定】

2015/16シーズンも各国リーグで最終節を終え、シーズン終幕を迎えた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はユベントスを振り返る。(文:チェーザレ・ポレンギ)

2016年05月27日(Fri)7時00分配信

シリーズ:15/16シーズン査定
text by チェーザレ・ポレンギ photo Getty Images
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暗雲を切り裂いた地力と新しい才能たちの出現

ユベントス
ユベントスにとって、変化を求められたシーズンだった【写真:Getty Images】

 ユベントスにとって、変化を求められたシーズンだった。大黒柱だったMFアンドレア・ピルロ、MFアルトゥーロ・ビダル、FWカルロス・テベスを欠いただけではなかった。FWフェルナンド・ジョレンテ、FWキングスレー・コマンを放出し、シーズンに入った。

 また、アントニオ・コンテ監督時代からチームを支え、ロッカールームに欠かせない存在だったMFシモーネ・ペペ、FWアレッサンドロ・マトリ、GKマルコ・ストラーリの放出はチームのメンタルに大きな打撃を与えた。

 チームの40%の“血”を入れ替えて臨むシーズンは、容易ではなかった。皮肉なことに、バイエルン・ミュンヘンに移籍したコマンは、ジョゼップ・グアルディオラ監督の元で才能を開花させ、ビダルは世界屈指のMFの1人であることを改めて示した。

 しかし、バイエルンがユベントスに支払った7000万ユーロ(約85億円)で獲得したFWパオロ・ディバラとDFアレックス・サンドロの若い2人の才能は、チームの未来に“福音”をもたらすことになる。

 今シーズンからチームに加わった選手たちの存在も際立っていた。FWマリオ・マンジュキッチは闘志にあふれ、まさに“ユベントス”を体現する選手だったし、負傷を負って加入したMFサミ・ケディラは、チームのギアを一つ上げる存在になった。

 DFダニエレ・ルガーニやMFマリオ・レミナなど若い力も才能を感じさせ、チェルシーからローンプレイヤー、FWフアン・クアドラードも素晴らしい判断だった。GKネトやFWシモーネ・ザザもマイナーな存在だったが、大一番で仕事を遂行できるプロであることを示した。

 移籍の唯一のミスを上げるのなら、攻撃的MFの確保の失敗だ。その穴を埋めるはずのMFエルナネスは、ごく一般的なボランチとしての役割しか果たせなかった。しかし、今シーズンはどんなチームにも訪れる「世代交代」を理想的な形で成功したのは、ユベントスの未来を明るくするものになるはずだ。

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