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ミラン名誉会長は「死にかけていた」。大動脈弁閉鎖不全症で心臓手術へ

text by 編集部 photo by Getty Images

シルビオ・ベルルスコーニ
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ【写真:Getty Images】

 日本代表FW本田圭佑が所属するミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は生死の境を彷徨っていたようだ。9日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアが報じている。

 ベルルスコーニ名誉会長は、現地時間7日に突然体調不良を訴えてミラノのサン・ラッファエレ病院に緊急搬送された。同病院のアルベルト・ザングリッロ医師は記者会見で「死にかけていたよ」と衝撃告白すると、「危険な状態で病院に運ばれたんだ。彼は心臓の左心室が深刻な状態にあったことを理解していたよ」と当時の状況を説明している。

 そして、「昨日までの検査により、大動脈弁閉鎖不全症という病状であることを特定した」と明かすと「大動脈弁置換術を行う」と発表した。

 日曜日にローマにいたベルルスコーニ名誉会長は、そこで心不全症状が明確に現れたようだ。ザングリッロ医師は「彼にミラノの病院へ直接向かうように言ったけれど、彼は投票をしたかったみたいだね」と検査に至るまでの経緯を振り返っている。

 またザングリッロ医師は来週の半ばまでに手術を行う予定であることを告げた。手術時間は約4時間で、それから約2日間ICUに入り、その後に病棟へ移されることになるようである。そこからリハビリの段階に入り約1ヶ月以内に以前よりも活発的な生活ができる状態へと戻るようだ。

 今月5日にはイタリア地方選が行われ、ベルルスコーニ名誉会長は自ら率いる野党「フォルツァ・イタリア」の選挙運動などに参加していた。さらにミランも中国企業グループと売却交渉中にある。そのような背景からも疲労とストレスが溜まっていたのかもしれない。

【了】

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