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グリーズマン、ドイツ沈めたPKは「CL決勝の失敗より難しかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

グリーズマン
PKを蹴るアントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】

 フランス代表を自身の2得点でEURO決勝に導いたアントワーヌ・グリーズマンは、1年間であまりにも多くの得難い経験をしたようだ。スペイン『EFE』が試合後のコメントを伝えている。

 現地時間7日に行われたEURO2016の準決勝ドイツ戦に先発出場したグリーズマンは前半終了間際にPKで先制点を挙げると、終盤の72分にもゴールを奪ってフランスを16年ぶりの決勝へ導いた。

 特に1点目のPKはグリーズマンにとって特別なゴールだったようだ。試合後には「PKは僕がチャンピオンズリーグ(CL)決勝で失敗したものよりも難しかった。幸運にも今回はうまくいったよ」と振り返っている。

 今年5月28日に行われたCL決勝のレアル・マドリー戦にアトレティコ・マドリーの一員として出場したフランス代表のエースは、1点ビハインドで迎えた後半に味方が獲得したPKをクロスバーに当ててしまい同点のチャンスをフイにしてしまっていた。

 結果的にその後追いついたアトレティコだったが、試合はPK戦までもつれた末、レアル・マドリーが勝利。グリーズマンのPKが決まっていれば優勝したチームは違っていたかもしれない。それだけにEUROでのPKにかける思いは強かった。

 欧州のトップレベルかつ負けたら終わりの一発勝負の場面でPKを何度も蹴る経験は、たくさんの選手ができるわけではない。グリーズマンはそんな貴重なプレッシャーをくぐりぬけ確実に成長を遂げた姿を見せた。

 見事EURO決勝へと進んだフランス代表は、現地時間10日にポルトガル代表と対戦する。そして何の因果かグリーズマンは欧州No.1を決める戦いでマドリー所属のクリスティアーノ・ロナウドやぺぺと再び相見える。5月の失敗を払拭したフランスの旗頭は準備万端だ。

【了】

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