フランス、らしくない組織力。ドイツの攻撃封じた守備網。W杯王者相手に熟成された一体感

現地時間7日、EURO2016準決勝でドイツ代表との試合を迎えたフランス代表。マルセイユのヴェロドロームで行われた一戦で、開催国は相手にペースを握られながらも、グリーズマンの2ゴールにより2-0で勝利を収めた。2000年のEURO優勝を選手として経験したデシャン監督が率いられたレ・ブルーは、10日、サンドニで行われるポルトガルとの決勝戦に臨む。(文:中山佑輔)

2016年07月08日(Fri)11時05分配信

text by 中山佑輔 photo Getty Images
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メンバーのやりくりに見られた明暗

アントワーヌ・グリーズマン
2ゴールを奪ったアントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】

 意外にもEUROでは初顔合わせだったというフランスとドイツ。昨年11月、パリで同時多発テロが起きた際に試合を行っていた両国が、それ以来となる国際Aマッチでの対戦を迎えた。

 フランスはアイスランド戦のスターティングイレブンを踏襲した。出場停止明けのエンゴロ・カンテは先発復帰するかとも見られていたが、同じく出場停止の明けたアディル・ラミとともにベンチで試合開始を迎えることに。ポール・ポグバとブレーズ・マチュイディが2ボランチ、アントワーヌ・グリーズマンがトップ下に入る4-2-3-1の布陣でスタートした。ラウンド16、アイルランド戦の後半以来ハマっている感のあるかたちだ。

 フランスが23人の登録メンバーに負傷者も出場停止選手も抱えていなかったいっぽうで、イタリア戦を経たドイツは人的に疲弊したメンバー構成となった。真正9番タイプのマリオ・ゴメス、中盤でフィジカル的な要素を色濃く出せるサミ・ケディラが負傷により欠場。守備の要であり、ブラジルW杯でフランス相手にゴールを奪ったマッツ・フンメルスは出場停止だった。

 マリオ・ゴメスの不在によって、跳ね返す力に強みのあるラミではなく、機動力とボール扱いの正確さを備えた左利きDF、サミュエル・ウンティティをセンターバックに起用しやすい環境が整った。それによってフランスは後方のボール回しが安定。代表デビュー戦となったアイスランド戦ではコンタクトの部分で若干の不安を見せていたものの、ドイツ戦では的確な状況判断と危機察知力で守備面でも大きく貢献した。

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