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守護神ロリス、EURO決勝進出を誇る「僕らはひとつの山を登れた」

text by 編集部 photo by Getty Images

ロリス
フランスをけん引する守護神ウーゴ・ロリス【写真:Getty Images】

 フランス代表は現地時間7日のEURO2016準決勝でドイツ代表の2-0で勝利し、16年ぶりの決勝進出を決めた。

 この試合では2得点を挙げたアントワーヌ・グリーズマンの活躍が注目されがちだが、GKウーゴ・ロリスの好セーブもフランスを救った。キャプテンとしてもチームを支える守護神は、試合後に決勝進出の喜びを語っている。コメントをフランスのラジオ『RTL』などが伝えた。

「素晴らしい瞬間だ。巨大な喜びを感じる。僕らの努力が報われたね。たくさんのことをやってきた。代表チームの状況はいつも簡単ではなかった。僕らはひとつの山を登れたんだ」

 個人の活躍ではなくチームとして努力し続けた結果、決勝へ進めたことを誇るロリスは、ディディエ・デシャン監督のことも称賛する。「監督は建築家さ。彼はこの集団(フランス代表)を成長させた」とチームビルディングの功績をたたえている。

「このチャンスを生かしたい。いまは素晴らしい時だけど、僕らはもう一歩ステップを登らねばならない。何も成し遂げていないんだ。世界チャンピオンを倒しても、今度は最も難しい相手がやってくる。全く簡単ではない」

 決勝進出だ“山の頂上”ではないことを強調するロリス。まだ頂点への挑戦権を得ただけで、ポルトガルへの警戒を怠るべきではないことをよく理解している。「僕らはすでに日曜日(決勝)のことを考え始めている。すぐやってくるよ。今夜だけはお祝いだけど、終わったら決勝のことを考えなければならない」と目の前に現れた大一番に向けて気を引き締めた。

 ロリスが代表に定着し始めてからフランスはメジャータイトルと無縁だった。自国開催のEUROは久々の戴冠を実現するビッグチャンスだ。ヨーロッパを制するまであと一歩。ポルトガルの強力攻撃陣を封じるには絶対敵守護神の活躍が不可欠だ。

【了】

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