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ペップに見捨てられたハート、移籍先はエバートンが濃厚に

text by 編集部 photo by Getty Images

ジョー・ハート
ジョー・ハート【写真:Getty Images】

 クラウディオ・ブラーボのマンチェスター・シティ加入が決定的となり、居場所を完全に失ったイングランド代表GKジョー・ハートは新たな所属先を探している。英紙『サン』はその“就活”の現状を伝えた。

 ハートは昨季まで絶対的守護神としてシティのゴールマウスに君臨していたが、グアルディオラ監督の就任とともに風向きが変わってしまった。新指揮官はGKに優れた足元の技術が必要と考えており、11人目のフィールドプレーヤーとして振る舞うことを要求した。

 元々キック精度が低く、足元の技術に関して評価の低かったハートは当然グアルディオラ監督の信頼を掴めずポジションを失ってしまった。ベンチには座っているものの、今季の公式戦では一貫して昨季までの控えGKウィリー・カバジェロが起用されている。

 そこにレアル・ソシエダやバルセロナ、チリ代表などで実績十分のブラーボが加入するため、ハートは第3GK降格が濃厚となっている。もはやシティに一切の居場所がない状況だ。

 イングランド代表としてプレミアリーグ屈指のGKに数えられていたハートへの信頼は失墜してしまったが、いくつかのクラブが獲得に乗り出していた。その中で最も実現の可能性が高いのはエバートンのようだ。

 リバプールやセビージャなどへの移籍も噂される中でエバートンのロベルト・クーマン監督がハートを熱心に誘っている。同じく今季加入したばかりの元オランダ代表GKマールテン・ステケレンブルフとポジション争いをさせることで、チーム力の底上げを図る考えだ。

 長くエバートンのゴールを守ったティム・ハワードが退団し、ホエル・ロブレスも第2GKの域を出ない。ステケレンブルフは今のところ高パフォーマンスを披露しているものの、ハートが加われば万が一の事態にも対処できる万全の陣容が整う。クラブの格を下げることは再出発にうってつけで、近日中にシティとの取引が進展するかもしれない。

【了】

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