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タイ代表、自信胸に日本戦へ。強気の監督「守備的なサッカーをするつもりはない」

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

タイ 監督
タイ代表のキャティサック・セーナームアン監督【写真:ダン・オロウィッツ】

 タイ代表は4日、ロシアW杯アジア最終予選の日本代表戦に向けた練習を行った。

 今月1日にアウェイでサウジアラビアに敗れたタイは、UAEに敗れた日本と同様に早くもW杯出場に向けて後がない状態に追い込まれている。だが、格上相手でも攻撃的スタイルを貫く自信があるようだ。

 キャティサック・“ジーコ”・セーナームアン監督は「日本代表は強く、オープンプレーでもセットプレーでも様々な形で攻めてくる」とリスペクトを口にしたが、「日本は我々よりもプレッシャーを感じているだろうし、ホームのタイが守備的なサッカーをするつもりはない」とあくまで強気の姿勢を見せる。

 元スイスU-17代表歴を持ち、負傷を克服して久々にタイ代表復帰を果たしたシャリル・チャップイも「日本はいいチーム。ほとんどの選手が欧州で活動してる」と賛辞を惜しまないが、「僕はブンデスリーガを追っているので香川や長谷部のような選手たちはよく見てきた。ACLで日本のチームと対戦した経験もあり、どれほどスピードがあるか、どんなプレースタイルか知っている」と日本攻略に自信をのぞかせた。

 タイがある程度自陣に引いてブロックを敷いてくるのではと予想する日本の選手たちもいたが、当の本人たちはあくまで自分たちのパス主体の攻撃的スタイルを崩さず勝利を目指している。互いにパスワークを武器とし、その点でタイは一歩も引く気はない。

 攻撃の中心で“タイのメッシ”の異名をとるチャナティップ・ソングラシンは「日本は全選手が素晴らしい。彼らがどれだけ強いかは理解しているが、それでもしっかり戦って勝って終わりたい」と意気込みを語った。

 タイにはこれまで縁のなかったW杯出場を実現する千載一遇のチャンスが訪れている。すでに1敗してしまったため、もう勝利を目指して突き進むしかない。6日の試合ではラジャマンガラ競技場の大声援をエネルギーに100%以上の力で日本にぶつかってくるだろう。日本にとってはこれまで通りの格下ではなく、対等以上の実力を秘めた難敵だ。

【了】

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