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女子EAFF E-1 Football Championship 2017の予選第2ラウンド、ベストイレブン

text by 編集部 photo by Editorial Staff

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女子EAFF E-1 Football Championship 2017のベストイレブン

 香港で開催された女子EAFF E-1 Football Championship 2017の予選第2ラウンドは韓国の優勝で幕を閉じ、来年12月に日本で開催される本大会の出場権を獲得した。大会終了に伴い、参加した4チームの中からフットボールチャンネル編集部がベストイレブンを選出した。

GK:ソフィア・ガリード(グアム)
 大会の結果が偏ったものとなったため特に評価が難しいポジションだが、ガリードは大いに称賛に値する選手だった。まだ16歳と若い守護神は3試合を通して着実な成長を示し、いくつかの好セーブを見せていた。

DF:シン・ダミョン(韓国)
 23歳の彼女は2015年に代表デビューを果たしたばかりだが、今回のラウンドを通して臆することなくプレーしていた。まだ若いがよく気の利く選手であり、グアムや香港に脅かされる場面はわずかだったとはいえ、危機を回避するのに必要な素早い判断力を発揮していた。

DF:イム・ソンジョ(韓国)
 2015年FIFA女子ワールドカップにも出場したイムは現在キャリアのピークにあり、代表チームでも、女子Kリーグ女王である仁川レッドエンジェルスでも安定した調子を維持している。台湾との最終決戦では相手FW陣のリン・ヤハンとユ・シウチンの何度かのゴールチャンスを阻んでいた。

DF:キム・ヒェリ(韓国)
 仁川でイムとチームメートとしてプレーするキムは、最終ラインの他の選手たちとも非常に良いコンビネーションを見せていた。韓国女子代表が本大会でも結果を出すためには、その守備陣がユニットとして成長を続けることが必要となる。

MF:リン・ヤハン(台湾)
 台湾の攻撃の柱であるリンは今ラウンドで5ゴールを記録。ユ・シウチンとコンビを組み、香港戦とグアム戦の勝利に貢献した。だが残念ながら最終戦では彼女の能力も韓国の強力守備陣に抑え込まれてしまった。

MF:パオ・シンシュアン(台湾)
 アメリカ系台湾人のアタッカーであるパオは、同国最高の女子選手の一人だと評されており、今回の大会でもその力を証明していた。日本のなでしこリーグ2部での経験を経て自身のパフォーマンスを向上させただけでなく、チームメートたちをより高いレベルへ引き上げるため鼓舞する役割も果たしていた。

MF:チョン・ソルビン(韓国)
 大柄な体格を活かして相手DF陣とフィジカルで勝負し、驚異的なパワーシュートも放つことができる。グアム戦の48分までに彼女が記録した4ゴールが今大会の韓国を勢い付けた。台湾戦でも印象的なパフォーマンスを披露し、得点王の一角を分け合うことになった。

MF:チュン・ワイキ(香港)
 2014/15シーズン香港女子リーグの得点王はグアム戦でその才能を発揮し、香港の今ラウンド唯一のゴールを記録した。勝利は主にチームメートたちのおかげだと謙虚なチュンは話していたが、そのチームメートたちにパスを供給して攻撃を牽引していたのは25歳の彼女だった。

FW:イ・グンミン(韓国)
 まだ22歳と若いイ・グンミンだが、5ゴールを記録してチームメートのチョン・ソルビンとともに得点王を分け合った。ハットトリックした香港戦も含め、3試合全てでそのスピードと敏捷性を発揮していた。

FW:イ・ミナ(韓国)
 今ラウンドのMVPに選出されたイ・ミナは母国でアイドルのように扱われているが、ルックスだけに注目するのは彼女がピッチ上で披露する才能に失礼だ。スピードもクロスも、度重なるアシストも、遠近両方の距離からのシュートも兼ね備えるイ・ミナは、チームにいてくれれば幸運なことだと誰もが感じられる存在だ。

FW:ライ・リチン(台湾)
 今大会でチャンスメーク役としてもボール供給役としても貢献したライは、グアム戦では攻撃に集中して3ゴールを記録し、香港戦ではパオ・シンシュアンとリン・ヤハンのゴールをお膳立てした。

監督:柳楽雅幸(台湾)
 日本人指揮官の率いたチーム は香港とグアムに対して大きな勝利を挙げるとともに、圧倒的な力を持つ韓国を最少得点差に抑えることができた。

【了】

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