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アジア 7年前

東南アジアを熱狂させるスズキ杯の注目株を一挙紹介!“インドネシアのイニエスタ”に元チェルシーFWも

text by 宇佐美淳 photo by Getty Images

「ベトナムの英雄」レ・コン・ビンは代表キャリア最後の戦いへ

レ・コン・ビン
かつては札幌でもプレーした「ベトナムの英雄」レ・コン・ビン【写真:Getty Images】

FW:アウン・トゥ(ミャンマー代表:20歳)
 同国の英雄チョー・コー・コーがまさかの落選となった今大会のミャンマー代表において、最も期待されている選手で、昨年にはU-19ミャンマー代表をU-20ワールドカップ初出場に導いた若きストライカーだ。スピードがあるだけでなく、オフザボールの動きにも定評があり、強烈なシュートも持っている。

DF:テーラトン・ブンマタン(タイ代表:26歳)
 “悪魔の左足”と称される強烈なフリーキックが代名詞の左サイドバック。今季初め、当時のタイリーグ史上最高額となる移籍金3000万バーツでブリーラム・ユナイテッドからムアントン・ユナイテッドに移籍したタイ代表の主将。英紙『Four Four Two』が発表した「2016年のアジア人プレーヤートップ50」では、日本代表の香川真司(27位)、オーストラリア代表のティム・ケーヒル(24位)を上回る21位に選ばれている。

FW:レ・コン・ビン(ベトナム代表:30歳)
 既に代表引退を表明しているレ・コン・ビンにとって、今大会が最後の国際大会となる。長年にわたりベトナムサッカーを牽引してきたレジェンドであり、2008年にベトナムをスズキカップ優勝に導いた立役者。これは、現在までベトナムにとって唯一の国際タイトルである。今大会前の時点で、通算キャップ数は80、通算得点数は49となっており、いずれもベトナムでは歴代最多を誇る。

 グエン・フー・タン監督体制となって以降の15試合(非公式マッチ含む)では、13ゴールの活躍を見せており、健在ぶりをアピール。日本やポルトガルでもプレーした経験を持ち、ベトナムで最も成功したサッカー選手と言われるレ・コン・ビン。信奉者もアンチも多いが、誰もが認めなければならないのは、彼が残した偉業ともいえる実績の数々。「ベトナムの英雄」の称号は伊達ではない。

(文:宇佐美淳【ホーチミン】)

【了】

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