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W杯、出場48ヶ国に拡大ならグループステージで”引き分け廃止”も?

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャンニ・インファンティーノ
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長【写真:Getty Images】

 将来的にワールドカップの出場チーム数が48チームまで拡大されたとすれば、グループステージの試合が引き分けに終わった場合、PK戦で決着をつける案も検討されているのだという。9日付の英紙『タイムズ』が伝えた。

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、来年1月に開かれるFIFAの議会において、W杯の出場枠を現行の32ヶ国から48ヶ国に拡大する計画を提案する意向であることを明らかにした。2026年大会からの実施を想定しているという。

 会長の構想によれば、48チームは3チームずつ16のグループに分けられ、グループ内総当たりで各チームが2試合を戦う。グループ上位2チームが決勝トーナメントへ進み、32チームによるトーナメント戦が行われるという形だ。

 だがこの方式では、グループステージの試合が現在の最終節のように2試合同時開催とならないため、対戦する両チームの“利害“が一致した場合には意図的に引き分けを目指した試合が行われるケースが増えることが懸念されているという。そのため、グループステージでは引き分けを廃止し、スコアが同点に終わればPK戦で決着をつけることも検討されている模様だと伝えられている。

 過去にはW杯グループステージ最終節の試合は必ずしも同日・同時刻に開催されてはいなかったが、1978年大会や82年大会などで“談合“を疑われる試合結果が物議を醸した結果、必ず同時刻に別会場で開催される形となった。

【了】

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