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北中米王者クラブ・アメリカがアジア王者全北に逆転勝利。準決勝でレアルと対戦

text by 編集部 photo by Getty Images

シルビオ・ロメロ
2得点のシルビオ・ロメロ【写真:Getty Images】

【全北現代 1-2 クラブ・アメリカ FIFAクラブW杯準々決勝】

 FIFAクラブW杯の準々決勝が11日に行われ、アジア王者の全北現代(韓国)と北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)が対戦した。

 2006年以来10年ぶりとなるクラブW杯出場を果たした全北は、その10年前の大会の準々決勝でも対戦して敗れる結果に終わったクラブ・アメリカに対してリベンジを狙う。クラブ・アメリカとしても、昨年の大会でアジア王者広州恒大に敗れた悔しさを晴らしたいところだった。

 序盤から優位に試合を進めたのはクラブ・アメリカの側だったが、23分には全北に先制点が生まれる。左サイドに抜け出したパク・ウォンジェからのクロスを受け、C大阪など日本の3クラブでプレー経験のあるMFキム・ボギョンがダイレクトで蹴り込んだ。

 クラブ・アメリカも31分にロメロのシュートがクロスバーを叩くなど反撃を試みたがゴールならず。前半はアジア王者の1点リードで折り返した。

 クラブ・アメリカのラ・ボルペ監督は後半開始から選手2人を入れ替えて修正を図ると、これが的中する。58分には交代出場のアロヨが左サイドからクロスを入れ、ロメロがニアで合わせて同点のゴールを押し込んだ。

 73分にはペラルタの決定的なシュートが全北GKの好守に阻まれたが、その直後のCKから逆転ゴール。全北の選手が頭で触ったボールがファーに流れると、そこに待ち構えていたロメロがシュートを放つ。DFに当たってコースを変えたボールがゴール右隅に収まってクラブ・アメリカが勝ち越しに成功した。

 37歳の“レジェンド“イ・ドングクなども投入して反撃を図る全北にも何度かゴールを脅かす形はあったが、クラブ・アメリカはそのまま1点のリードを守り抜いた。準決勝では欧州王者レアル・マドリーに挑む。

【得点者】
23分 1-0 キム・ボギョン(全北)
58分 1-1 ロメロ(クラブ・アメリカ)
74分 1-2 ロメロ(クラブ・アメリカ)

【了】

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