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セリエAで珍事。ユニの色が相手と被り“粘着テープ”でデザインを変更して対戦

text by 編集部 photo by Getty Images

ウディネーゼ
背面に粘着テープを貼ったウディネーゼの選手たち【写真:Getty Images】

 イタリア・セリエAでユニフォームを巡る珍事件が発生した。11日付の伊紙『イル・ジョルノ』を含む複数紙が報じている。

 現地時間11日にイタリア・セリエA第16節が行われ、ウディネーゼはアウェイでアタランタと対戦した。しかし、この試合は6分間遅れて開始。その理由は、両チームのユニフォームの色が酷似していたために主審がユニフォームを変更するよう指示したからだという。

 ウディネーゼは、この試合にホームユニフォームで挑んだ。ユニフォームの前面は問題ないが、背面はアタランタのホームユニフォームと同じく黒色を基調としてたデザインになっており、名前も背番号も同様に白色。その上、下部にはアタランタと同じブルーの色のボーダーが入っているため、背後から見ると両チームのユニフォームは判別がつきにくい。

 しかし、ウディネーゼはそのホームユニフォームしか持って来なかったようだ。そこでアタランタ側がアウェイユニフォームに変更する提案をしたようだが、主審は白の粘着テープを貼って黒い部分の面積を減らす方法が一番効率的な方法だと判断。この判断に従ってその作業を行ったことにより、この試合の開始時間が遅れてしまったようだ。

 セリエAでは、これと似たようなケースが先月にも起きている。ミランとインテルが行ったダービーマッチで、両チームが着用したユニフォームの判別がつきにくかったとして現地ファンから不満の声が上がっていた。

 しかし、白の粘着テープを貼って試合を行ったことはウディネーゼに良い結果をもたらしたようだ。ウディネーゼはこのアウェイゲームに3-1で勝利し、順位を12位まで浮上させることに成功している。

【了】

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