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A・ナシオナルが南米王者の意地見せる。PK戦制しクラブW杯3位に

text by 編集部 photo by ダン・オロウィッツ

クラブW杯
クラブ・アメリカとアトレティコ・ナシオナルが3位決定戦で激突【写真:ダン・オロウィッツ】

【クラブ・アメリカ 2-2 アトレティコ・ナシオナル クラブW杯 3位決定戦】

 クラブ・ワールドカップ3位決定戦のクラブ・アメリカ対アトレティコ・ナシオナル戦が、18日に横浜国際総合競技場にて開催された。

 北中米カリブ海王者であるメキシコのクラブ・アメリカは、準決勝で欧州王者レアル・マドリーに敗れて3位決定戦へ。南米王者であるコロンビアのアトレティコ・ナシオナルは開催国王者の鹿島アントラーズに敗れて決勝進出を逃したが、両チームともに勝って大会を終えたいところだった。

 開始6分、早くも先制点を奪ったのはA・ナシオナル。スルーパスを受けたFWベリオがゴール前に抜け出そうとしたところで、ボールへ足を出したクラブ・アメリカのDFサムディオによるキックが痛恨のオウンゴールとなってしまった。

 さらに26分には点差が2点に広がる。ワンツーで右サイドの深い位置へ抜け出したベリオがエリア内へマイナスのボールを返し、MFゲーラが右足で豪快に蹴り込んで2-0とした。

 クラブ・アメリカも前半のうちに1点を返し、逆転に望みを繋ぐことに成功した。38分、右サイドから左サイドへ振られたボールをサムディオが折り返し、中央で受けたアロージョが左足でゴール。A・ナシオナルが1点のリードで前半45分間を終えた。

 後半も両チームが積極的に攻撃を繰り出し、クロスバーやGKの好セーブが辛うじてゴールを防ぐ場面が相次ぐ。勝負を大きく左右する次の1点を奪ったのはクラブ・アメリカの方だった。66分、サムディオが相手エリア内で倒されたという判定でPKを獲得。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)による確認でも判定は変わらず、交代出場のペラルタがこのPKを蹴り込んで2-2の同点に。

 終盤を迎え、より決定的な形でゴールを脅かしたのはA・ナシオナルの方だったが、FWボルハやDFディアスらのシュートをGKムニョスが好セーブで阻む。そのままゴールが生まれることはなく、2-2で後半終了。規定により延長戦は行われず、PK戦で決着がつけられることになった。

 PK戦ではクラブ・アメリカの最初の2人が立て続けに失敗。A・ナシオナルも2人目のニエトが失敗したが、その他の4人が確実に成功させ、4-3で勝利。南米王者が3位で大会を終えた。

【得点者】
6分 0-1 オウンゴール(アトレティコ・ナシオナル)
26分 0-2 ゲーラ(アトレティコ・ナシオナル)
38分 1-2 アロージョ(クラブ・アメリカ)
66分 2-2 ペラルタ(クラブ・アメリカ)

【了】

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