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アトレティコ、前半戦は不本意な結果に。カギはシメオネの求心力とグリーズマンの復調【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 高橋康光 photo by Getty Images , Editorial Staff

診断

アトレティコ
アトレティコ・マドリーの基本フォーメーション

補強診断 B

 期待のガメイロはここまで全試合に出場し、チームトップタイとなる6ゴールを挙げ及第点の働きを見せている一方、ガイタンとヴルサリコはほぼ固定化されたレギュラー陣の壁を崩すまでには至っていない。

 ガイタンは少ない時間ながらも着実に出場機会を手にする一方で、ヴルサリコはフェリペ・ルイス、ファンフランという不動の左右の両翼の存在が大きく立ちはだかっている状況だ。

総合力診断 B

宿敵マドリーとの現状を比較しても、リーガ制覇はもはや現実的に難しいのは明らかだ。したがって、確実にCL出場圏内を確保しつつ、残り2つのコンペティションに集中力を注ぐ方が正解だろう。

 戦力、経験値は十分にある。あとはシメオネ監督が再びチームに闘魂を注入し、緩んだ士気を高められるかがどうかだ。今が底ならあとは上昇するだけだ。来季から新たなスタジアムで戦うこともあり、本拠地ビセンテ・カルデロンでのラストイヤーということで、こうした状況下でもファンの期待は大きい。是が非でもタイトルが欲しいところだ。

(文・高橋康光)

【了】

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