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モウリーニョはブリントをアンカーで起用せよ! 36歳キャリック不在時の解決策【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

適任はブリント。モウリーニョはより重要なタスクを科すべき

ブリント
キャリック不在時の適任となるデイリー・ブリント【写真:Getty Images】

 さて、デイリー・ブリントというプランは考えられないだろうか。彼はオランダ代表でもアンカーをこなしている。左足から繰り出されるパスは正確で、状況判断も悪くない。ポジションを留守にする恐れはなく、自陣でバカげたファウルを犯す確率も低い。キャリック不在のカードとして、極めて重要と思われるのだが…。

 いま、モウリーニョ監督はブリントを左サイドバック、もしくはセンターバックとしてとらえている。アンカーでは起用していない。エリック・バイリーがコートジボワール代表としてアフリカ選手権に出場しているため、ユナイテッドのDFラインは右サイドのアントニオ・バレンシアを除くと不安だらけだ。安定感と堅実性を兼ね備えるブリントを、最終ラインに加えるモウリーニョ監督の発想は至極当然だ。

 ただ、ゲームメイクもできるブリントをアンカーに起用すれば、キャリックの負担は軽減する。ベテランMF不在の際に直面するリズム感欠如も、オランダ代表の実力派であれば解消できるだろう。最終ラインの便利屋ではもったいなさすぎる。ブリントには、より重大なタスクを科すべきだ。

「I’m sure you can do it」

 ブリントができるってことは、モウリーニョ監督も分かっているはずだ。

(文:粕谷秀樹)

【了】

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