ベルギー1部のKAAヘントが25日、スイス1部のヤングボーイズに所属する23歳の日本代表FW久保裕也を完全移籍で獲得したと発表した。契約期間は3年半で2020年6月までとなっている。

　昨年11月のオマーン戦で日本代表デビューを果たした久保はヤングボーイズで在籍4年目のシーズンを戦っていた。今季は公式戦25試合に出場し12得点2アシストを記録。スイスリーグはまだウィンターブレイクが明けておらず、右ひざ負傷の影響もあって昨年11月以降公式戦から遠ざかっている。

　ヘントは昨季リーグ戦3位に入りヨーロッパリーグ（EL）本戦出場権を獲得したベルギーの強豪クラブだ。しかし、今季は6位に低迷しており、冬の移籍市場で積極的な補強を行っている。

　久保は現地メディアから「日本のベニト・ラマン」と紹介されていた。ベルギーU-21代表のラマンは昨年夏までヘントで活躍していた久保よりも1歳下のアタッカーで、今季からはスタンダール・リエージュでプレーしている。こういった比較は日本代表FWに対する期待のあらわれかもしれない。

　なお、久保はヤングボーイズの一員としてELグループステージを戦っていたため、EL決勝トーナメントに進出しているヘントでは同大会に出場登録できない。

【了】