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本田圭佑 7年前

ユーベ、ミランを破った「超攻撃的布陣」の守備戦術。本田はセントラルMFで終盤出場も爪痕残せず

ミランとユベントスは現地時間25日にコッパ・イタリア準々決勝で対戦。ホームのユベントスが2-1で勝利を収めて準決勝進出を決めた。ユベントスはこの試合で「超攻撃的布陣」を採用。堅守の国として知られるイタリアではリスクマネジメントを考えない戦いは敬遠されるが、攻撃のタレントが献身的な守備をこなし、ミランを完封している。日本代表の本田圭佑は試合終盤にセントラルMFで途中出場を果たすが、爪痕残すことはできなかった。(取材・文:神尾光臣【トリノ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

ユベントスが見せた「超攻撃的布陣」

ユベントス
ユベントスはミランを破って準決勝に進出した【写真:Getty Images】

 今シーズン3度目の対決となったコッパ・イタリア準々決勝のユベントスvsミラン。この試合の戦術的な見所の最たるものは、やはりユベントスの超攻撃的なフォーメーションにあった。

 ゴンサロ・イグアインにマリオ・マンジュキッチ、そしてパウロ・ディバラのFW3人をいっぺんに起用した4-2-3-1。しかも右サイドハーフにはファン・クアドラードを、左サイドバックにはクワドォー・アサモアを配置した。2枚のセントラルMFもミラレム・ピャニッチにサミ・ケディラと攻撃寄りの人選だ。

 マッシミリアーノ・アレグリ監督は、22日のリーグ戦、ラツィオ戦でこの布陣の導入を決めた。前節のフィオレンティーナ戦で負けたのを機に、意を決しての荒療治。すると好調のラツィオ相手に2-0と完勝を収め、中2日後のこの試合でもほぼ同様の布陣をぶつけて2-1と勝利した。

 攻撃的な選手に枚数を割いた布陣は、ビデオゲームならともかく実戦では見られにくいもの。最近になって攻撃的なサッカーをするチームが増えてきたとはいえ、特に伝統的に堅守からのカウンターが是とされてきたイタリアでは、リスクマネジメントを考えない戦術はファンにも敬遠されてきた。

 もっともこの2戦のユーベは、決して守備を捨てて攻撃に走っていたわけではなかった。むしろ、攻撃的なタレントたちが勤勉に守備のタスクをこなし、チーム戦術を実行していたところに強さの秘訣があった。

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