アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、今シーズン限りでの退任の可能性があるとして騒がれる状況ながらも、今後さらに4年間は指揮を執り続ける可能性も示唆している。18日付の英メディア『スカイ・スポーツ』などが伝えた。

　1996年以来20年以上にわたってアーセナルを率いてきたヴェンゲル監督だが、現在の契約は今季末まで。プレミアリーグやチャンピオンズリーグのタイトル獲得が今季も厳しい状況に追い込まれたこともあり、ファンなどからは退任を求める声も強まっている。

　だがフランス人指揮官は、2013年に勇退するまでマンチェスター・ユナイテッドを26年間率いたサー・アレックス・ファーガソン氏の在籍年数に迫ることも視野に入れているのかもしれない。「彼は今の私よりも4歳年上だった。引退した時に彼は71歳、私は今67歳だ」と18日の会見でコメント。自身も71歳まで指揮を執るのかどうかとの質問には、「それ以上かもしれないし、それ以下かもしれない。分からない」と答えた。

「その点では誰もが異なるものだ。ファーガソンから何も奪い去りたいとは思わない。彼は本当に信じられないような監督だった。だが、彼は十分にやりきった。私はその段階には達していない」とヴェンゲル監督は述べ、仕事への意欲を持ち続けている様子を示した。

　現地時間の20日には、アーセナルはFAカップ5回戦で5部のサットン・ユナイテッドと対戦する。現実的に獲得の可能性が残っている唯一のタイトルとも言える大会で、格下相手にに不甲斐ない戦いを見せるようなら解任論がさらに強まることは避けられないだろう。

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