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自殺も考えたエブエ、1年間の処分期間を振り返る「刑務所にいるような感じだった」

text by 編集部 photo by Getty Images

エマニュエル・エブエ
処分を受けていたエマヌエル・エブエ(写真はアーセナル在籍時)【写真:Getty Images】

 元代理人との金銭トラブルが原因で昨年3月末に国際サッカー連盟(FIFA)から1年間の活動停止処分を受けていた33歳の元コートジボワール代表DFエマヌエル・エブエが、現在までの1年間を振り返った。6日に英メディア『ESPN FC』が報じている。

 エブエは2014年9月に元代理人のセバスティアン・ボワソー氏に対して2万1650ポンド(約346万4000円)の罰金の支払いをFIFAから科されており、120日間の猶予期間を与えられていた。しかし、期間内の支払いが履行されていなかったため、FIFAはエブエに対して1年間の活動停止処分を言い渡している。プレーだけでなく、トレーニングすることさえも出来ない日々を送っていた。

 そして間も無く、その処分から解放される予定だ。エブエは最初にこの1年間について「何も出来ず、刑務所にいるような感じだった。FIFAに通告されて、クラブで練習することさえも出来なかったんだ」と語った。

 続けて「僕は1年間のキャリアを失った。プレーすることが出来なかったからね。プレーすることが出来ないと収入もないんだ。だから、僕がお金を持っていたら元代理人に支払っていたよ」とし「彼らは僕の夢を壊し、全てを傷つけた。正直言って大変だったよ。僕をよく知っている人たちが僕のことを見るとすぐに、僕が幸せでないと気づくだろう」とコメントしている。

 2015年7月にトルコ1部ガラタサライを退団したエブエは無所属となったが、昨年3月に練習参加したサンダーランドで契約を勝ち取りシーズン終了までの短期契約を結んでいた。しかし、同年3月末にFIFAから処分を受けたことでサンダーランドから契約解除を言い渡され再び無所属に。

 1年間の出場禁止処分に加え、クラブとの契約解除もあり、精神的に追い込まれたエブエは自殺も考えたという。アーセナル在籍時にはチームのムードメーカーとして笑顔を振りまいていたエブエだが、今は笑顔を見せる余裕さえ無くなっているようだ。

【了】

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