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香川、2試合連続スタメンの意味。単なる“戦術オプション”ではなく、再び重要な一員へ

0トップではなく中盤インサイドハーフで先発

香川
ロッテ戦で先発フル出場を果たした香川真司【写真:Getty Images】

 “実験”は続かなかった。2017年3月14日のDFBポカール準々決勝、ボルシア・ドルトムントはアウェイでシュポルトフロインデ・ロッテと戦った。

 11日に行われたブンデスリーガ第24節ヘルタ・ベルリン戦に続いて、香川真司は先発出場する。しかし起用されたポジションは、3日前のヘルタ戦とは異なるものだった。右のインサイドハーフ。トーマス・トゥヘル監督は、香川の“0トップに近い形”をロッテ戦では採用しなかった。

 ドルトムントのロッテ戦における布陣は[4-1-2-3]である。ピシュチェク、ギンター、バルトラ、シュメルツァーが並んだ4バックの前に、カストロのワンボランチ。そしてゲレイロと香川の左右インサイドハーフ。さらにプリシッチとデンベレの左右両ウイングと、ワントップにシュールレだ。

 なお、今冬にAIKソルナから加入した“イブラ2世”ことアレクサンダー・イサクが公式戦初のベンチ入りを果たしている。

 ロッテのイスマイル・アタラン監督が「前半は我々の戦術が完全にハマった」と振り返ったように、またピッチコンディションも決して良いものとは言えず、前半のドルトムントは3部所属のチームを相手に手こずった。しかし後半に入ると、どうしても地力の差は現れてくる。

 57分のカウンターでデンベレが独走する。CLクラスのアタッカーを、3部のチームが止められるはずもなかった。追い越していくプリシッチにラストパスを出す。プリシッチが左足ダイレクトで流し込んで、ドルトムントが先制する。

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