「UEFAもFIFAもカネが大事。死者が出たら中止なんて…」。ドルト守護神が悲痛の叫び

2017年04月19日(Wed)13時58分配信

photo Getty Images
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ドルトムント
襲撃されたドルトムントのチームバス【写真:Getty Images】

 ドルトムントの選手たちが標的となった一連の爆発事件を受けて、同クラブ所属のスイス代表GKロマン・ビュルキがFIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)を批判した。スイス紙『ゾンターク・ツァイトゥング』が伝えている。

 現地時間12日に開催予定だったチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのモナコ戦直前、ドルトムントの選手らが乗車したチームバスがホテルから出発する際に近くで爆発が発生。事件はスタジアムから離れた場所で起きたが、試合は翌日に延期された。

 一部ではイスラム過激派による声明とみられる手紙が発見されたことでテロ事件だという見方もあるが、現在も捜査は続いている段階だ。

 ビュルキは事件発生から24時間も経過しないうちにモナコ戦が改めて開催されたことに「これは良くないことだ」と述べ、一連の決定に対してFIFAやUEFAを強く非難した。

「彼らはカネが大事なのであって、僕たち人間じゃない。UEFAやFIFAが『死者が出ていたら試合を中止していただろう』と言っていたのを聞いたが、非常に腹立たしいことだ。大事にならないといけなかったのか? 試合をすることがテロへのシグナルだという意見も多いが、そんなものはシグナルなんかじゃない。現実から逃げただけだ」

 現時点で死者は出ていないが、爆発物からはクギなどが飛び散り、スペイン人DFマルク・バルトラが腕を骨折するなどの負傷を負っている。手術の結果、バルトラは全治4週間と診断された。

 事件発生からわずか1日で開催されたことにはドルトムントの他選手も苦言を呈しており、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスは「UEFAは僕たちが動物じゃないことは理解すべきだ」と述べ、トーマス・トゥヘル監督も「非常に気分が悪い」とUEFAの決定を批判していた。

 翌日に延期された試合でも、ビュルキは「全く集中できなかった。試合後は様々な感情が沸いてきて、どの選手たちも涙を流していたよ」と、事件直後のプレーへの困難を語っている。

【了】

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