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CL準決勝抽選に“不自然“な動き? スペイン紙が不正疑う

text by 編集部 photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ
チャンピオンズリーグ組み合わせ抽選【写真:Getty Images】

 現地時間21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝の組み合わせ抽選会で、対戦カードを操作するための”不正”があったのではないかとして、スペイン紙『アス』は疑問の目を向けている。

 抽選の結果、準決勝のカードは昨年の決勝の再現でもあるレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーのマドリードダービー、およびモナコ対ユベントスという2つのカードに決まった。だが『アス』は、抽選を担当した元ウェールズ代表のイアン・ラッシュ氏の振る舞いには不自然な部分があったとの見方を伝えた。

 4つのボールが入ったポットの中からラッシュ氏が取り上げた1つ目のボールには、レアル・マドリーの名前が書かれた紙が入っていた。続いて2つ目のボールにアトレティコの名前が入っていたことで、この2チームが準決勝で対戦することが決まった。

 だがアトレティコのボールを取る際に、ラッシュ氏が「他のボールを動かすこともなく、まっすぐにアトレティコのボールへ向かった」と『アス』は記している。無作為に取り出されるはずのボールの中から特定のものを選ぶため、ボールが「熱く」なっているのではないかと疑惑が持たれることはよくあるが、今回の抽選に対してもその疑いをかけている。

 だが、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はこの『アス』の報道に対して疑問を呈している。ラッシュ氏が2つのボールを取る仕草に特に変わったところはなかったとして、「決勝ではなく準決勝でのマドリードダービーは、今年も欧州サッカーの首都でありたいマドリードにとって最高の形ではないだろうが…」と記述。2年連続の決勝ダービーを望んでいたマドリードメディアによるうがった見方ではないかと述べた。

【了】

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