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ナポリへ移籍しなかった仏代表MF。理由は「マフィア映画を見て怖くなったから」?

text by 編集部 photo by Getty Images

コランタン・トリソ
リヨンのコランタン・トリソ【写真:Getty Images】

 リヨンのフランス代表MFコランタン・トリソは以前にナポリへの移籍に迫りながらも、ナポリの町の犯罪組織を題材とした映像作品を見て恐怖を抱いたことで移籍を拒否したという。代理人がイタリア『ラジオ・キス・キス』に語った。

 現在22歳のトリソはリヨンの主力として活躍し、今年3月にはフランス代表にもデビュー。イタリア王者ユベントスが獲得に関心を示し、来シーズンに向けて総額4000万ユーロ(約48億6000万円)のオファーを準備しているとも報じられている。

 過去にはナポリも獲得を望んでいたが、移籍が実現することはなかった。代理人のフレデリク・ゲーラ氏はその理由について、ナポリの犯罪組織「カモッラ」を題材とした映像作品『ゴモラ』を同選手が見たことが一因になったようだと語った。

「トリソはナポリ移籍まであと一歩だったが、誰かが彼に対してナポリの町への恐怖を生み出した。『ゴモラ』が影響した可能性はある」とゲーラ氏は話している。

 映画『ゴモラ』はイタリアで2008年、日本では2011年に劇場公開。イタリアでは同じ書籍を原作としたテレビシリーズも制作され、フランスでも放映されているという。トリソが見て恐怖を抱いたとされているのはそのテレビシリーズの方だ。ゲーラ氏によれば、リヨンのフランス代表MFマキシム・ゴナロンも同じ理由でナポリへ移籍しなかったとのことだ。

 ゲーラ氏は、必ずしもナポリは作品に描かれたような恐怖の町ではないとして弁護の言葉も述べている。「私はナポリのことをよく知っている。ナポリの全ての地区が『ゴモラ』に描かれたような有様だと思われているが、事実はそうではない。残念ながら、それだけではないということを外国人に納得させるのは難しい」

【了】

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