現地時間30日に行われたプレミアリーグ第35節で、トッテナムはアーセナルに2-0の勝利を収めた。この結果、今季の最終順位でもトッテナムがライバルチームを上回ることが確定している。

　ロンドンに数多く存在するサッカークラブの中でも、「ノースロンドンダービー」を戦う両チームは歴史的に特に強いライバル関係にある。だが1994/95シーズンをトッテナム7位、アーセナル12位で終えたのを最後に、プレミアリーグでは21シーズンにわたってアーセナルが優位を保ち続けてきた。

　昨シーズンはトッテナムがアーセナルを上回る絶好のチャンスとなったが、首位を走るレスター・シティの最後の対抗馬として残ったトッテナムはシーズン最終盤に失速。最終節でアーセナルに2位の座を明け渡して3位で終えるという悔しさを味わっていた。

　だが今季はトッテナムが首位チェルシーを追いつつ2位を維持するのに対し、アーセナルは現時点で6位と苦戦。直接対決をトッテナムが制したことで、5試合を残すアーセナルとの勝ち点差は17ポイントに広がり、最終順位が22年ぶりに逆転することが決まった。

　アーセナルがトッテナムを上回り続けてきた21年間は、1996年に就任したアーセン・ヴェンゲル監督の在任期間とも重なっていた。今季限りで退任すべきだという批判に晒されている指揮官は、初めてライバルクラブの後塵を拝したことでさらに苦しい状況に追い込まれることは必至だ。

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