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「スパーズを上回るのが目標ではない」。初めて宿敵の後塵拝すも強がるヴェンゲル

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセン・ヴェンゲル
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 現地時間30日に行われたプレミアリーグ第35節で、アーセナルはトッテナムとの「ノースロンドンダービー」に0-2の敗戦を喫した。この結果、今季の最終順位でもアーセナルはトッテナムを下回ることが確定している。

 根深いライバル関係にある両チームの最終順位が逆転するのは実に22年ぶり。1994/95シーズンにトッテナムがアーセナルより上の順位でフィニッシュして以来、昨季まで21シーズン連続でアーセナルが上回っていた。

 1996年に就任したアーセン・ヴェンゲル監督にとっては、初めてライバルチームの後塵を拝するシーズンとなった。現在の契約が満了する今季限りで退任すべきだと主張するファンやメディアからの風当たりはさらに強くなりそうだ。

 ヴェンゲル監督は試合後に英メディア『スカイ・スポーツ』で、「彼らは全体的に勝利に値した」とトッテナムを称賛。「十分なチャンスを生み出せなかったが、それはスパーズの力によるものでもある。彼らの方がフィジカル面で研ぎ澄まされていた」と語った。

 だが、最終順位でトッテナムを下回ることについては、過度に重視するべき事実ではないと主張している。「リーグ戦を戦い始める時、目標はスパーズの上へ行くことではない。タイトルに向けて戦うことだ」とヴェンゲル監督。「20年間でこうなったのは一度だけだ。数学的には、一度は起こるべきことだった」

 トッテナムとの差を別としても、現在6位のアーセナルは来季チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けた状況も厳しいものとなっている。この日の試合に敗れたことで、自力での4位以内浮上は不可能な状況となった。

【了】

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