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フェアプレーに反する? PSGの伊代表MF、強烈ミドル決めるも批判が殺到

text by 編集部 photo by Getty Images

マルコ・ヴェッラッティ
パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティ【写真:Getty Images】

 フランス・リーグアンの第36節が現地時間の6日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)はバスティアにホームで5-0の快勝を収めた。この試合でPSGのイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティが決めたゴールが、フェアプレー精神に反するのではないかとして批判を受けている。

 PSGの1点リードで迎えた35分、MFブレーズ・マテュイディがエリア内への侵入を図ったが止められ、バスティアがボールを奪い返す。倒されたマテュイディはそのまま起き上がれず、右ゴールポスト横のゴールライン上に倒れていた。

 PSGはプレーを止めようとはせず、スローインとなったボールから攻撃を再開。ボールを受けたヴェッラッティはペナルティーエリア手前右側から見事なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。

 このプレーの直前に、バスティアのGKジャン=ルイ・レカは倒れているマテュイディの様子を気遣うため一旦ゴール前を離れていた。ゴールマウスに戻った直後に飛んできたヴェッラッティのシュートに対して反応が遅れた可能性もある。また、レカの目の前にはPSGのMFユリアン・ドラクスラーが立っておりブラインドとなった可能性もあるが、プレーに関与していないと判断されたためかオフサイドは取られなかった。

 オフサイドの可能性を別とすればルール上は問題ないとしても、ヴェッラッティのゴールはフェアプレー精神に反するのではないかとして各国メディアが批判的に捉えている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「ヴェッラッティ、なんて不正だ!」、英紙『ミラー』などは「物議をかもすゴール」と伝えた。

 ゴールを決められたレカは試合後に、「少し気分が悪い。マテュイディが痛めているのを見て、助け起こそうとしたんだ」とフランス『カナル・プリュス』でコメント。マテュイディの状態に特に問題はなかったようで、ゴールが決まった直後には自ら立ち上がってレカを慰める様子を見せていた。

【了】

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