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U-17欧州選手権で“新方式”のPK戦を試験実施。スペインがドイツを破る

text by 編集部 photo by Getty Images

PK
ペナルティーキック(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 現地時間16日に開催されたU-17欧州選手権準決勝のスペイン対ドイツ戦で、画期的な新方式によるPK戦が試験的に行われた。

 現行方式のPK戦では先攻チームと後攻チームを決めた上で、両チームの選手が交互にシュートを打つ形となっている。だが統計調査によれば、この方式では先攻のチームの勝率が約60%という有利不利が生じているという。

 そこで、この偏りを是正するための一案として、両チームが「2本ずつ」シュートを蹴り合う方式のテストを行うことが提案されていた。チームAとチームBが対戦するとすれば「AB、BA、AB、BA」という順番で蹴り合う形となり、仮に「ABBA方式」などとも呼ばれている。

 今月チェコで開催された女子のU-17欧州選手権に続いて、クロアチアで開催中の男子の大会でもこの方式が試験的に実施されることが決定。準決勝のスペイン対ドイツ戦は0-0のドローに終わり、この大会で初めてPK戦にもつれ込んだ。

 先攻となったスペインの1人目が決めたあと、ドイツは1人目がGKに止められ、続けて蹴った2人目は成功。スペインは2人目が決めたあと3人目が枠を外した。ドイツは3人目が外して4人目がゴール。最後はスペインの4人目、5人目が続けて決め、4-2で先攻のスペインが勝利する結果に終わっている。

【了】

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