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【U20】久保建英の後半開始からの起用も考えた内山監督。“鉄壁”の冨安健洋には賛辞

text by 編集部 photo by Getty Images

内山篤
内山篤【写真:Getty Images】

 U-20日本代表は21日、U-20ワールドカップ(W杯)・グループD第1節で南アフリカに2-1で勝利した。内山篤監督は試合後の会見で、FW久保建英投入のタイミングや「苦しい時間帯のMVP」について話している。

 日本は開始7分に先制を許した。しかし、後半に2点を返して逆転勝利を収めている。

 内山監督は、前半を0-1で終えたことに悪くない印象を持っていたという。「一番は前半のうちに1点を返すことだったが、流れとしては十分。先制点を取られてバタついて余計バランスを崩して2点目3点目となりかけたが、相手のシュートにも助けられて少しラッキーだった」と感じている。「15分…、20分過ぎたあたりで相手のスピードに少しずつ慣れて、ボールを支配できるようになった」と前半を振り返っている。

 59分に久保建英を投入したが、指揮官は「前半途中から相手の中盤が間延びしてきた」ため、後半開始時からの起用も検討したという。「チャンスメークにかかわるクオリティがとても高い選手」で、そういったスペースを生かせると考えたためだ。しかし、最終的にはハーフタイム後の相手の出方をうかがうため交代を行わずに後半に臨んでいる。そんな中、後半の立ち上がりに同点弾が決まった。

 後半は、立ち上がりの失点に関与したDF冨安健洋が鉄壁の働きを見せた。内山監督は「苦しい時間帯のMVP」と称え、「冨安は非常に修正能力が高い。予測もたつし、柔軟性があり、適応がすごく早い」と絶賛している。

 やや不安が残るのは、いくつかあった決定機を生かし切れなかった攻撃だ。両チームがチャンスを生かしていれば「4-4だった」と内山監督は語っており、決定力は「課題」だとしている。ただし「練習ですぐに変わることではない」とし、「もっと自信を持って打たせること。チャンスはつくれているのでメンタル面」の向上が大事だと指摘した。

 初戦で勝ち点3を手にした日本は、24日にウルグアイと対戦する。

(取材:舩木渉【水原】、文・構成:編集部)

【了】

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