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低迷ミラン、冬にも大型契約目論む。ユーベも狙う21歳に33億円用意か

text by 編集部 photo by Getty Images

ヤクブ・ヤンクト
ウディネーゼの中盤を支える21歳のチェコ代表MFヤクブ・ヤンクト【写真:Getty Images】

 今夏の移籍市場に2億ユーロ(約260億円)近い資金を投じ、大型補強を敢行したミランだが、シーズン開幕から11試合で5勝1分5敗の8位と期待されたほどの結果を残せていない。

 そこで来年1月に開く冬の移籍市場でも高額の移籍金を支払って新戦力の獲得を画策しているようだ。伊『カルチョメルカート.com』が報じた。

 苦しい戦いが続くミランが狙いを定めたのは、ウディネーゼに所属する21歳のチェコ代表MFヤクブ・ヤンクトである。2014年に母国チェコのスラヴィア・プラハU-19からウディネーゼU-19に加入し、セリエBのアスコリでのレンタル生活も経験したセントラルMFは昨季一躍ブレイクを果たした。

 スラヴィア・プラハからウディネーゼに加入した際の移籍金はたったの70万ユーロ(約9300万円)だったが、3年経った今、市場価値は10倍以上の800万ユーロ(約11億円)まで急上昇。そしてウディネーゼはミランに対して移籍金2500万ユーロ(約33億円)+ボーナスを要求しているという。

 世界中に張り巡らせたスカウト網から得た情報を元に無名の有望株を獲得し、成長させて売却するサイクルを作り上げてきたウディネーゼにとって、ヤンクトは近年の育成の成果を象徴する存在でもある。身長184cmと大柄ながら水準以上のテクニックとフィジカルを備え、豊富なスタミナを武器に走り回って得点にも絡めるセントラルMFへと成長を遂げた。

 昨季は序盤こそ途中出場がメインだったものの、後半戦は主力の地位を確固たるものにして29試合出場5得点を記録した。今季もすでに10試合に出場し、たくましい成長ぶりを披露している。

 ミランは今夏アタランタから獲得したコートジボワール代表MFフランク・ケシエの控えが務まる人材を探しており、ヤンクト引き抜きのために夏の移籍市場が締まった直後からウディネーゼと交渉を続けていると『カルチョメルカート.com』は伝えている。

 以前からユベントスもヤンクトの獲得に関心を示していると報じられており、ウディネーゼ側も移籍金の交渉で譲歩する意思はない様子。巻き返しを図るミランは意中の人を射止めることができるだろうか。

【了】

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