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チェルシー守護神、ローマ戦2失点目のミスに困惑「クリアしろと叫んだが…」

text by 編集部 photo by Getty Images

ティボ・クルトワ
チェルシーのGKティボ・クルトワは「問題が何か言うのは難しい」と敗戦に困惑気味【写真:Getty Images】

 昨季プレミアリーグ王者のチェルシーは31日、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節でローマと対戦し0-3で敗れた。

 前節チェルシーのホームで3-3という打ち合いを演じていた両者だったが、ローマのホームでは全く違う展開が待っていた。試合直後にローマのステファン・エル・シャーラウィが先制点を奪うと、チェルシーは完璧に封じ込まれてしまった。

 特にチェルシーの2失点目は流れの悪さを象徴するような場面だった。ラジャ・ナインゴランのロングボールに対し、着地点から最も近い位置にいたアントニオ・リュディガーがまさかのスルー。背後からはエル・シャーラウィが走り込んできており、やすやすと2ゴール目を決めさせてしまった。

 この場面についてチェルシーのゴールを守っていたGKティボ・クルトワは「少し不運だった」と『BTスポーツ』のインタビューに対して語った。

「僕はエル・シャーラウィがトニ(リュディガーの愛称)の背後に走ってきているのが見えて、『クリアしろ!』と叫んだんだ。だけど、彼は何も反応しなかった。おそらく他の何かが聞こえていたんだと思う。とてもうるさいスタジアムだったからね」

 クルトワはリュディガーとの間にコミュニケーションのミスがあったことを認めた。しかし、これほどの完敗に「僕らは前半こそ上手くやったと思うけれど、後半はファイティングスピリットを失ってしまったように見えた。僕には何が起こったのかわからない」と困惑しているようだった。

 それでも次の試合はすぐにやってくる。チェルシーは今週末5日にマンチェスター・ユナイテッドとの大一番に臨まねばならない。クルトワは「問題が何かと言うのは難しい」と敗戦を受け入れられないようだが、「昨季は何も問題なかったけれど、今季は毎試合が守備陣や全員にとって難しい。僕らはもう一度バランスを見つけて、ゴールを与えずクリーンシートで終えるというメンタリティを持ち続けなければならない」と気を引き締めた。

【了】

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