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浅野拓磨、ドルトに勝利もゴールなく悔しさいっぱい「心から喜べたことない」

text by 編集部 photo by Getty Images

浅野拓磨
シュトゥットガルトに所属する浅野拓磨【写真:Getty Images】

 ブンデスリーガ第17節が現地時間17日に行われ、シュトゥットガルトはボルシア・ドルトムントに2-1で勝利を収めた。

 シュトゥットガルトに所属する浅野拓磨はベンチスタートだったが、前半終盤に味方選手が負傷してチャンスが回ってきた。しかし、前線の中央のポジションでチャンスを決めきれず無得点に終わっている。

 試合後、浅野は「『よっしゃ、来た』って感じでしたし、正直に言うと(中央は)自分が一番得意とする、好きなポジションなので。まあ絶対点決めてやるっていう気持ちで入りました」と、交代出場時の心境を振り返った。

 後半は相手の浅い最終ラインの裏を狙って何度も走り、カウンターでゴールを狙う場面に絡んだ。浅野にもビッグチャンスが巡ってきたが、それは決められず。チームは勝利しても、気分が晴れない自分がいたという。

「僕としては、勝利は素直にうれしいですし、チームのみんなと喜びたいなとは思いますけど、それ以上に自分の結果が一番、自分の気持ちを左右するのかなって思います。点を決められず終わった試合で心から喜べたことはないですね。やっぱり結果でチームの勝利に貢献したいという気持ちが一番なので」

 浅野にとってドルトムント戦は「自分の中ではアピールはできなかった」試合になってしまった。「自分のイメージを出せたプレーというのも出来た」側面がありつつ、「ただ単に技術と判断のスピードのところを上げていくしかない。今までもそればっかり言ってきてますけど」と、積み上がったままの課題も口にする。

「今日の試合はアピールできなかったと自分は捉えているので。もうまずは明日の練習から切り替えて、次の試合に向けてアピールしていかないといけない。今のままじゃ次の試合もスタートで出られないと自分では思っているので、もう死に物狂いで練習からやっていかないといけない」

 勝ちはしたものの、ドルトムントのDFたち相手に力の差も実感した浅野。日本代表のブラジル戦やベルギー戦を経験して持ち帰ってきたものもある。まずはブンデス1部初ゴールを決めて、シュトゥットガルトでのレギュラー獲得を目指していく。

(取材:本田千尋【シュトゥットガルト】、文・構成:編集部)

【了】

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