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「もはやゴール祝わない」。モウリーニョ、マンU得点後に無表情だった理由は…

text by 編集部 photo by Getty Images

モウリーニョ
ジョゼ・モウリーニョ監督はWBA戦でマンチェスター・Uのゴールに表情ひとつ変えず…【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、現地時間17日に行われたプレミアリーグ第18節のウェストブロムウィッチ戦でロメル・ルカクが先制ゴールを決めても、ベンチにどかっと腰を下ろしたまま微動だにしなかった。

 チームに勢いをもたらすゴールだっただけに、喜びを表現してもいいはずだが、表情ひとつ変えなかったモウリーニョ監督の真意はどこにあるのか。英紙『テレグラフ』などが指揮官本人による説明を報じている。

 ユナイテッドはルカクのゴールに加え、好調のジェシー・リンガードの追加点でウェストブロムウィッチに2-1で競り勝った。試合後、ルカクの得点後のアクションについて問われたモウリーニョ監督は「もはやゴールは喜ばない」と述べ、次のように続けた。

「私よりハッピーな人は誰もいなかったよ。15年前、私自身数々のゴールに喜びを表現していた。だが、成熟すれば感情をよりうまくコントロールできるようになる」

 感情をコントロールすることで、勝敗に一喜一憂することなく、安定した精神状態で仕事ができるとモウリーニョは語る。

「経験を積み、よりバランスを取れるようになった。勝っても熱狂することはなく、負けて落ち込むこともない。経験によってはるかに安定するようになる。他の監督たちは私と違って、これまでと変わっていない」

 確かに多くの監督はゴールが決まると、体いっぱいに喜びを表現することもある。一方でモウリーニョ監督は、そのようなアクションに関心を示さず、結果を冷静に受け止めるよう心がけているようだ。これが“スペシャル・ワン”たる所以なのかもしれない。

 今季のユナイテッドはプレミアリーグ18試合を終えて、本来なら優勝してもおかしくない勝ち点41を積み上げている。だが、首位マンチェスター・シティに11ポイント差をつけられている状況をモウリーニョ監督はどう分析し、逆転優勝に向けて戦っていくのか。無表情の指揮官は今何を考えているのだろうか。

【了】

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