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マンU戦のジャイキリで高級ワインが無駄に!? モウリーニョへの贈り物の行方は…

text by 編集部 photo by Getty Images

モウリーニョ
ブリストル・シティのリー・ジョンソン監督(左)とマンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督(右)【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間20日、カラバオ・カップ(リーグ杯)の準々決勝で2部のブリストル・シティに1-2で敗れた。

 しかし、ブリストルにとって、特にブリストルのリー・ジョンソン監督にとってこの“ジャイアントキリング”は想定外だったかもしれない。

 試合前、英『BBC』などがジョンソン監督のコメントを伝え、36歳の青年指揮官がユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督に対し、ある贈り物を用意していたことが明らかになっていた。

 それはモウリーニョ監督の母国ポルトガル産のワインだった。

 ジョンソン監督は「私はワインのボトルに450ポンド(約7万円)も使ったんだ! 娘の豚の貯金箱を襲わなければいけなかったくらいだ(笑)。そのボトルはポルトガルから運ばれてきているよ」と語った。

 2部で3位と好調のブリストルを率いる36歳は、ユナイテッドとの試合後にモウリーニョ監督が好む「Barca Velha」という赤ワインを振る舞い、「少し話をして、彼の頭のなかを少しでも学ぼうと思った」とのこと。

 ポルトやチェルシー、インテル、レアル・マドリーと数々のビッグクラブでタイトルを獲得してきたモウリーニョ監督は、ジョンソン監督のような若い指導者に多くのインスピレーションを与えているようで「彼は絶対的にトップで、ワールドクラスのマネジメント能力を持った監督だ。僕のような若い指導者たちにとっては、自然に彼を真似たいと思うものなんだよ」とも語っている。

 しかし、ブリストルは39年ぶりにユナイテッドに勝利を収めた。ジョンソン監督が試合後に「この勝利は何世代にもわたって記憶に残るだろう。夢を見ているような夜だ。ユナイテッドをホームで倒すなんてとんでもないこと。選手たちを誇りに思う」と大喜びした一方で、格下相手に不覚をとったモウリーニョ監督はご立腹に違いない。

 娘の貯金箱からもお金を取ったのは冗談だとしても、7万円を費やしてポルトガルからワインを取り寄せ、学びの機会を心待ちにしていたジョンソン監督の願いは叶ったのだろうか。その結末はわかっていないが、モウリーニョ監督の性格を考えれば、ワインを片手に指導者談義に花を咲かせる10分間は実現していないかもしれない。

【了】

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