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高校選手権開幕戦は昨年度ベスト16の佐賀東に軍配。DF都渡がスーパーミドル弾

text by 編集部 photo by Getty Images

中里
佐賀東の先制ゴールを決めたFW中里知己(写真は前回大会のもの)【写真:Getty Images】

【関東第一 0-2 佐賀東 第96回全国高校サッカー選手権1回戦】

 第96回全国高校サッカー選手権大会が30日、東京の駒沢陸上競技場で開幕した。

 開会式の直後に行われた開幕戦では、東京都B代表の関東第一と佐賀県代表の佐賀東が対戦した。前半は互いに一進一退の攻防が続く。序盤は開幕戦ということもあって若干の硬さが見られたものの、両チームとも徐々に自分たちの持ち味を出せるようになっていった。

 地元が東京ということもあり、ホームのような大声援を受けた関東第一は高い位置でボールを奪って相手ゴールに襲い掛かる場面を何度か作ったが、佐賀東は体を張ったブロックやGKの好セーブで得点を許さない。

 対する佐賀東は31分、左サイドで得たフリーキックの場面でトリックプレーを見せる。あえて短いパスを縦に送り、折り返しからFW中里知己がビッグチャンスを迎える。しかしシュートはゴールの上に外れてしまった。

 両チームスコアレスで迎えた後半の46分、佐賀東は右サイドからチャンスを作る。オーバーラップしてきたDF山田昭汰が後半から出場のMF江頭弘太からパスを受けると、自ら運んでクロスを上げ、ニアサイドに飛び込んできた中里が頭で合わせて先制ゴールを挙げた。

 さらに64分、佐賀東はコーナーキックを得る。一度は相手に弾かれるが、こぼれ球に詰めた左サイドバックの都渡倭がペナルティエリア外から強烈なシュートを突き刺した。これには前回大会の開幕戦でスーパーセーブを連発した関東第一の2年生GK北村海チディもなすすべなし。佐賀東がリードを2点に広げる。

 2点を追う関東第一も反撃を試みるが、粘り強い佐賀東の守備を前にして打開策を見つけられず。高校No.1を決める選手権の開幕戦は佐賀東が制した。2回戦では福井県代表の北陸高校と宮崎県代表の日章学園の勝者と対戦する。

【得点者】
46分 0-1 中里知己(佐賀東)
64分 0-2 都渡倭(佐賀東)

【了】

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