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「救急班」が時間稼ぎ!? ビデオ判定で退場処分を受ける珍事

text by 編集部 photo by Getty Images

救急スタッフ
選手を助ける救急スタッフ(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 ポルトガル1部リーグの試合で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定の末に、選手ではなく救急スタッフ2人が退場処分を受けるという珍事が起こった。スペイン『マルカ』などが伝えている。

 現地時間2日に行われたリーグ第25節の試合で、ポルトとスポルティングCPが対戦。首位と3位によるビッグクラブ同士の大一番は、ホームのポルトが2-1の勝利を収める結果に終わった。

 この試合の後半には、ひとつの騒動が発生した。ボールがタッチラインを割ったところで、スポルティングのポルトガル代表DFファビオ・コエントロンがスローインのためボールを拾いに行こうとした時のことだ。ボールの転がった先には、ピッチ内に担架を出す場合に備えて待機する救急スタッフ数名が並んで座っていた。

 救急スタッフが足の後ろにボールを隠すようにして、コエントロンがそれを無理やり奪い取ろうとしたことで混乱が発生。両チームの選手、スタッフらが入り乱れての乱闘騒ぎに発展した。

 混乱が収まったあと、VARによる判定が行われた結果、コエントロンではなく救急スタッフ2名に退場が命じられた。ポルトはすでに2-1でリードしていたため、ホームのスタッフが時間稼ぎを試みたと判断されたと思われる。

【了】

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